久方ぶりに爆発した打線の援助で、 朴賛浩 (パク・チャンホ、28、LAドジャース)選手が今シーズン7勝目をあげた。一方、2回からは腰痛が再発し、見ているファンをはらはらさせた。
朴賛浩は、これで3連勝の今シーズン7勝目となった。5日、アリゾナ州のバンクウォンボールパークで開かれたナショナルリーグ・ウエスタンコンファレンスの首位を守っているアリゾナ・ダイアモンドバックスとの遠征試合。
朴賛浩は腰の痛みを押さえ、並々ならぬ精神力でマウンドを守り続け、7イニングの間、6三振を奪い、5安打(うちホームラン2本)3失点で先発としての任務を全うした。
一方、朴賛浩が登板するたびに沈黙していたドジャースの打線が、この日は早くから爆発し、グリソム(1回1点)、グリーン(2回3点)、ベルトレ(2回1点)、グッドウィン(4回2点)、ロドカー(6回1点)のホームラン5本だけで点数を重ね、8対4で勝利し、9連勝中だったアリゾナを降し、ゲーム差を2に縮めた。
朴賛浩に危機が訪れたのは2回裏。1アウトで迎えたグレース選手に対する第4球を投げた直後、腰がぎくっとなり、試合が中断された。痛みを堪える表情がありありと見えていた朴賛浩は、マウンドに上がったコーチに「調子はいまいち良くないが、投げ続けたい」との意思を示した。その後、3回までは腕だけで投げる「スタンディング・ピッチング」で乗り切った。カーブなどの変化球を中心に、タイミングを外すピッチングで、危機を凌いだ。
残る問題は、ドジャースが4回表まで7点差でリードしている状況で、朴賛浩が勝利投手の条件となる5回まで投げ続けることができるかどうかだった。しかし、朴賛浩は33℃の熱い天候のお陰で腰の痛みも和らいだようで、4回からは正常のピッチングフォームに戻り、7回まで113個のボールを投げ、マウンドを譲った。5回と6回には2本のホームランを打たれ、7回にも1失点はしたものの、大勢には影響がなかった。
この日の勝利は朴賛浩にとってはいろんな意味があった。これまで3連敗、平均防御率が12.66に達していた「バンクウォンボールパーク・ジンクス」を破ったこと。そして今シーズン遠征試合での初勝利。これまでは3連敗と全て負けていた。ケビン・ブラウン、ルーク・プロコペック(以上6勝)を上回り、ドジャース投手陣のなかで最初に7勝目を獲得し、オルスター戦の出場可能性も大きくなった。シーズン7勝4敗の防御率2.86となった朴賛浩は10日、ドジャーススタジアムでアナハイムエンゼルスとの試合に登板する予定。一方、この試合で点数差が大きかったこともあって、ダイアモンドバックスの金炳賢(キム・ビョンヒョン)投手との「韓国人投手同士の対決」は実現しなかった。
金相洙 ssoo@donga.com