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違法スト手放す政府に批判の声

Posted June. 13, 2001 16:15,   

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全国労働組合総連盟(民主労総)の大掛かりなストライキが二日連続で続いた13日、大韓航空操縦士労組・アシアナ航空労組とソウル大学病院など6の病院労組がストにを行なった。病院労組は、当初の予定より少ない12の病院のうち6の病院だけがストに加わった。

労使双方が積極的に交渉に取掛っているが、今回のストは市民の不便はもちろん国家経済にも致命的な影響を及ぼしている。

専門家らは「民主労総の指導部が組織論理によって労組の本領とはかけ離れた政治的な口号を掲げ、強硬闘争の方向へとばかり追い立てているところに問題がある」と指摘している。また「違法なストの場合、政府は拘束令状が発給されたにもかかわらず曖昧な態度を見せるなど、無責任と無能な姿を見せている」として批判している。

▲拡大する航空大混乱〓大韓航空とアシアナ航空の労使は13日にも交渉を続けたが難航しており、二日連続して航空機運航が大混乱した。14日からは二日連続で非常勤務を続けていた操縦士や乗務員などが休憩を取らなければならず、さらに混乱が懸念される。

労使双方はストの長期化による負担を抱えており、政府が介入する意向を示しているなか13日の深夜まで交渉を続けた。

大韓航空労使は、会社側の労組に対する損害賠償請求問題をめぐって意見の隔たりを狭められず、核心争点である運航規定審議委員会の労使同数構成問題などについては論議さえできなかった。

大韓航空は、13日午後6時まで業務に復帰しない操縦士を問責し、一切の損害費用を請求する方針を固めた。

アシアナ航空の労使は、手当て引き上げの幅に対する双方の立場を繰り返し確認した。

一方、アシアナ航空の操縦士労組は同日、臨時総会を開き、大韓航空操縦士労組の座り込みの現場に警察力が投入される場合、民主労組との連帯ストを行うべきかどうかについて話し合った。

大韓航空は国際線94便のうち47便、国内線244便のうち225便がキャンセルされ、アシアナ航空は国内線205便のうち129便がキャンセルになった。

▲病院労組、ストに加わる〓ソウル大、梨花(イファ)女子大、忠北(チュンブク)大、全北(チョンブク)大、東国(ドングク)大、全南(チョンナム)大病院の労組組合員およそ2000人は13日、構造調整の中止と賃上げを要求しストに突入した。忠北大病院を除いた5の病院のストは違法だ。

当初ストに突入する予定だった慶熙(キョンヒ)大、慶北(キョンブク)大、東亜(ドンア)大病院および3カ所のカトリック聖母(ソンモ)病院(議政府、江南、汝矣島)は、13日労使交渉が妥結しストを取り消した。ソウル大、梨花女子大、全北大病院も妥結する可能性がある。

保険医療労組は、「14日には漢陽(ハンヤン)大、キョンサン大、高神(コシン)大がストに入るだろう」と明らかにした。

▲ストの現況〓13日労働部集計によると、計31の事業場で1万6287人(民主労総集計では69事業場で4万2067人)がストに加わっているという。(株)暁星(ヒョソン)など、以前からすでにストを行なっている事業場を含ませると計51の事業場でストが行われている。68の事業場で1万5142人だった12日に比べて事業場は減り参加人数は増えた。全国金属産業労働組合連盟(金属労連)傘下の中小製造会社の大半が「12日一日だけのスト」を行ない、同日事業場に復帰した。

▲経済的損失〓暫定集計によると、民主労総の今回の大掛かりなストによる生産損失規模は13日午後現在1530億ウォンにのぼる。

韓国経営者総協会(経総)と産業資源部(産資部)によると、全国の63の事業場(49の製造業、13のサービス業)で発生したストによってこうした生産損失が出ており、このうち航空会社と病院のストによる損失規模は、それぞれ292億ウォンと31億4000万だという。全体の輸出損失規模は3651万ドル(約474億ウォン)であるものと推定されている。

しかし航空会社と病院のストによる間接的な経済損失まで考える時、被害規模はさらに増える見通しだ。

▲手放し状態の政府〓検察は違法ストの主導者に対し司法措置を取る方針を再確認したが、警官隊の投入など積極的な措置は取らずにいる。政府は労使の自主的な交渉による妥結を待つ、との立場だ。



金俊錫 kjs359@donga.com