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骨董品街、仁寺洞から齋洞時代へ

Posted June. 13, 2001 16:18,   

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ソウルの骨董品街が世代交代の時期を迎えている。

ソウルの仁寺洞(インサドン)が「文化の街」から次第に繁華街にその性格が変わっているのに失望した古美術業者たちが、近くの齋洞(チェドン)とファ洞に移るにつれ、新しい骨董品街が形成されつつある。新たに作られている骨董品街は齋洞の齋洞小学校からファ洞のチョンドク図書館の間の約500メートル。

現在秘苑(ビウォン)画廊、イン画廊など古美術の画廊が仁寺洞を離れて齋洞に移転した。まだ2ヵ所に過ぎないが、最近になってこの街への移転を打診している古美術業者が増えている。仁寺洞のハッコゼ画廊も「仁寺洞にはもう何も期待できない」として齋洞に移す方向で積極的に検討している。

また、最近はチョンドク図書館の前に美術月刊誌「アート」の事務所と画廊が出来るなど、古美術業者だけでなく現代美術を扱う画廊も増えている。

昨年12月に仁寺洞から齋洞に移転した秘苑画廊のドゥ・ギュシク代表は「仁寺洞にいると賑やかではあるが、実際に骨董品を購入する人はあまりいない。大半が文化財についてよく知らず見物をする人たちだ。しかし、齋洞に移ってからは雰囲気も静かで、本当に関心のある骨董品マニアが訪れるので、気に入った」と話した。

ドゥさんは「最近はここに店を開こうと問い合わせにくる古美術業者がかなり増えた。年内に隣に少なくとも2ヵ所の骨董品店が出来る予定」だとし、「仁寺洞とは違ってきれいな古美術の街に変わらなければならない」と強調した。

今年の3月に齋洞に移ってきたイン画廊の職員も、「仁寺洞は伝統と文化の趣がなくなり、ただ飲んで食べ歩く街に変わってしまった。仁寺洞はうるさい。今や齋洞のことを知って訪れてくる外国人も少なくない。実際の売り上げは仁寺洞とあまり変わらない」と述べた。

ハッコゼ画廊のウ・チャンギュ代表は特に齋洞からファ洞につながるこの街が昔のソウルの中心居住地の北村(ブクチョン)の真ん中にある上、ソウルで仁王(インワン)山の風景が最もよく見える所、という点に注目している。彼がここを指して「基本的に伝統文化の街になるに適したところ」だと言うのも、そのような文脈からだ。

この街のすぐ隣には軍の機務司令部の移転が進められており、ここが文化空間に変わる場合、齋洞・ファ洞街の変身はさらに進むものと見られる。唯一の問題点は、住居用の建物が密集しているため古美術業者が入る空間が狭いということ。しかし、ドゥさんは「ここに移ろうとする骨董品店が増え続ければ、自然とそれに相応しい建物が登場し、ビルの改修・補修するケースも増えるだろう」と期待を寄せていた。



李光杓 kplee@donga.com