国防部は15日朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)商船の相次いだ北方境界線(NLL)への侵犯を機に、NLL線上の韓国軍の作戦例規と交戦規則などについて総合的な見直し作業を行ない、関連規定の修正案を作ることを決め、本格的な作業に取り組んだ。
国防部高官は同日、「国会の国防委員会で14日、軍の作戦例規などに対する見直しを国防部に求めたことによって、北朝鮮軍艦ではなく民間船舶に対する軍事作戦の範囲と対応措置などを早期にまとめることにした」と明らかにした。
同高官は、「NLLが韓国西海42.5マイル、韓国東海218マイルにも上り、海軍としてNLL全海域を死守するのは現実的に難しい」とし、「これまで敵と接する『接敵 水域』とこの水域の外側の『公海水域』に区分して軍事対応態勢を整えてきたが、これをさらに細分化する方策が考えられる」と述べた。
一方、14日夜11時10分ごろ日本から東海の元山(ウォンサン)港へ向っていた北朝鮮の小型貨物船南浦(ナムポ)号(392トン)が、東海のチョジン港東方82マイルの海上からNLLを超えて北上したと、合同参謀本部(合参)が15日明らかにした。南浦号は船員16人と自転車を載せて日本・舞鶴港を出発した。
合参は、「南浦号が通過したNLL海上は韓国軍の接敵水域の外側であり『NLLを通過した』と見るべきだ」と説明した。
また、13日夜東海のNLL35マイル海上を侵犯していた南浦2号は同日、韓国軍の作戦水域から完全に出て対馬の南方に向って航海している。
李哲熙 klimt@donga.com