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GM、大宇車買収でアジア太平洋地域でのシェア拡大狙う

GM、大宇車買収でアジア太平洋地域でのシェア拡大狙う

Posted June. 20, 2001 11:10,   

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大宇(デウ)自動車売却交渉団と米ゼネラルモーターズ(GM)との大宇自動車売却を巡る2回目の交渉が香港で進められている中、両社の最高経営者(CEO)の発言と対応が注目を集めている。

20日、自動車業界によると、大宇自動車の買収について「ノーコメント」で一貫してきたGMが、最近大宇自動車買収後の戦略などを次々と打ち出しており、買収に向けて「一歩前進」したとの分析が出ている。

リチャード・ワゴナーGM社長は、「大宇自動車を買収する場合、アジア・太平洋地域での事業を拡大できる」とし、「GMは、大宇自動車のこの地域のシェアを2004年には現在の4%から10%までに引き上げたい」と述べた。

また、「大宇自動車の一部のモデルは韓国のみならず、世界各国への市場拡大に適している」との前向きな考えを示している。

ワゴナー社長は、「大宇自動車の買収は、韓国と東ヨーロッパの市場を確保する一方、低価格のモデルとして米国市場での競争でも活用していきたい」と明らかにした。

自動車業界の関係者は、「GMが大宇自動車買収のカードをどのように活用するか、いろいろな角度から検討しているのは確かだ」と述べた。

大宇自動車の李鐘大(イ・ジョンデ)会長は、17日から23日まで米国を訪問中だ。大宇自動車側は、「李会長は現在ロサンゼルスとニューヨーク、アトランタなどを回り、現地の販売法人を激励している」とし、「GM本社があるデトロイトに訪れる計画はない」と語った。

李会長は当初、先月末に米国を訪問する予定だったが、GMが買収提案書を提出し、そして大宇自動車の労働組合が米国のGM本社に「GMへの売却反対代表団」を派遣したことなどで米国行きを見合わせた経緯がある。

自動車業界は、李会長が訪米期間中にどんな方式であれ、GM側と接触するものと見ている。李会長が米国入りする直前に、大宇自動車の労働組合執行部がGMへの売却を絶対に反対するとの立場から、「交渉の推移を見守りながら柔軟に対処する」と急旋回したことに注目している。

大宇自動車売却交渉に関わっている関係者は、「李会長が、GM側に少なくとも労働組合問題については心配要らないとのメッセージを伝える可能性もある」と述べている。



daviskim@donga.com