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クライングナット、「これからは大舞台で歌う」

クライングナット、「これからは大舞台で歌う」

Posted June. 20, 2001 20:32,   

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インディーバンドの代表格、グループ「クライングナット」がインディーの垣根を超えた。同グループは、最近リリースした3枚目のアルバム「ハスヨンガ(下水恋歌)」を通じて「我々はインディーを超え大衆歌謡の主流を狙う」と主張している。

このアルバムで「クライングナット」はインディー特有の攻撃的でワイルドなサウンドを避けて、多様で洗練した雰囲気を漂わせており、「ロック界のH.O.T.(人気アイドルグループ)」になる意気込みを見せている。

タイトル曲の「バミギポンネ(夜が深い)」は、今までの「クライングナット」のイメージを一気に覆してしまう。柔らかなサウンドと軽快なリズム、ボーカルハーモニー、「ジチンダルルタロガヤジ(疲れた月を取りに行こう)」など、ロマンチックな歌詞で他のインディーバンドからは「変節」だという指摘も受けている。

記者も、この歌を聞いて「『クライングナット』が大衆の人気を集めようとするのではないか」と聞いてみた。こうした見方に対し、彼らは「『ファンク』やインディーの型にはまった範疇の中に閉ざされたくない。ファンクは自由に生きる態度や音楽であるだけで、決まった形がない」と述べた。

音楽評論家のイム・ジンモさんは、「クライングナットの変身は主流を追随する機会主義ではなく、貫禄を蓄積してきたアーチストへの『軟着陸』」だと評価した。

強さと柔軟さが調和するサウンド、こっけいとウィットが盛り込まれた13曲の収録曲は何一つ聞き逃せない。

23日に封切り予定の映画「新羅(しんら)の月夜」に挿入された「チドッカンノレ(ひどい歌)」は、依然として「クライングナット」のダイナミックなサウンドと、機関銃のように吐き出す露骨な歌詞で聴者たちの気持ちまでも晴らしてくれる。さらに、これをポルカ風の楽しいリズムと余韻の残るアコーデオンの音で飾ったテクニックも好評を受けている。

「ブルグンバン(赤い部屋)」は、売春婦の悲しみをアコーデオンのサウンドに乗せて歌っている。ボーカルのパク・ユンシクの熱唱ぶりとソロチェロのすすり泣くようなメロディーから「クライングナット」流のバラードを垣間見ることができる。

またワルツ風の「ウッキジドアンヌンイヤギ(可笑しくもない話)」や「クライングナット」主演の映画「ブルース・リーを探せ!」に挿入された「ハスグ(下水道)」、ユーモアいっぱいの「コミディウワン(コメディーの王)」なども、「クライングナット」の成熟した音楽を示す歌。

彼らは「同年代(20代)の暮らす話を音楽で表現している」として、「いくらくそたれ人生とはいっても、最後にはロマンと希望という馬に乗って走ろうという意味」だと語った。

「クライングナット」は90年代の半ば、インディーバンドの流れをリードして2枚のアルバム「マルダリジャ(馬に乗って行こう)」、「ソコスメジックユランダン(サーカス・マジック流浪団)」でファンを確保してきたグループ。特に欧米のファンクを真似せず、レゲ、ポルカ、サムルノリ(韓国の伝統的な打楽器による舞台)など国内外の多様なジャンルを「朝鮮ファンク」という名の元で調和させた。メンバーはパク・ユンシク、イ・サンミョン、イ・サンヒョク(共に25)、ハン・ギョンロク(24)、キム・インス(27)。キム・インスはアコーデオンの演奏者で3枚目のアルバムから正式メンバーとなった。



Heo Yeub heo@donga.com