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「検死意見を修正する」 ソン・ソンニョさん疑問死事件で解剖担当医

「検死意見を修正する」 ソン・ソンニョさん疑問死事件で解剖担当医

Posted June. 21, 2001 20:35,   

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大韓航空(KAL)旅客機がグァム島で墜落した事故の際の生存者でもあるソン・ソンニョさん(27、女)が疑問の死を遂げた事件について、ソンさんの遺体を解剖した米国人医師が20日(現地時間)、ソンさんがプールで心臓麻痺を起こし溺死したという、当初の検死意見を修正する考えを明らかにした。

これにより、ソンさんの死亡原因に対する米国警察のずさんな捜査と他殺の疑惑がさらに強まってきた。ソンさんの死についての訴訟を担当しているドナ・スミス弁護士(女)は、同日午後、韓国側パートナーの法務法人「大陸」のリチャード・リー(韓国名イ・ヨング)弁護士との電話で、最初の検死意見は「ソンさんの死亡前後の状況について、警察が何ら疑いもなく自然死と判定した一方的な意見によるものでしかない」と伝えた。

また、解剖担当医はこれを受け「死亡原因についての意見を『溺死による自然死』から『死因不明』に修正する」と述べたとスミス弁護士は伝えた。この解剖担当医は、検死意見を作成した後、休暇を取り20日、業務に復帰した。

解剖担当医は、イ・ヨング弁護士ら韓国人弁護士が米国現地の検察と警察に提出した「目撃者インタビュー及び現場調査報告書」を検討した後、「ソンさんの死亡と関連したこのような状況を知らなかった」とし、「ソンさんの遺体を再解剖したい」考えを明らかにした。

またスミス弁護士によると、ソンさんの夫のショーン・マイケル(32)が、ソンさんの死亡直後、ソンさんが加入していた携帯電話会社にソンさんの通話内容と録音された音声メッセージを削除してほしいと求めていたことが明らかになった。

スミス弁護士は、ソンさんが加入していた携帯電話会社からこのような事実を確認したと述べた。

スミス弁護士は、事故当日、ソンさんが携帯電話を利用した時間と通話内容はソンさんの死亡時間を推定できる重要な手がかりであり、夫がこれら記録の削除を求めていたことから、彼が事件に直接関わった可能性が高いと述べた。

一方、ソンさんの米国人友人のダーン・アッキンスさんは20日、「遺体が見つかる前日、ソンさんと数回に渡って電話したが、ソンさんは当時『恐くて一人でいられないので来てほしい』と言っていた」と話した。アッキンスさんは、遺体が見つかる前日の午後3時までソンさんと電話した後、同日夜10時半までソンさんから電話がかかってこなくて仕事に行き、翌日午後に帰って確認してみたところ、ソンさんの家から前日の夜11時半にかかってきた電話記録があったと述べた。

アッキンスさんはこの事実を警察に通報しようとしたが、警察がこれを拒否したと証言した。



李明鍵 gun43@donga.com