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チャン・ギルス君一家、一両日中にソウルへ

チャン・ギルス君一家、一両日中にソウルへ

Posted June. 29, 2001 20:41,   

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北京の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に難民認定を求めて駆け込み、たてこもっていた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)からの越境者家族が29日、第三国のシンガポールに到着し、早ければ30日か、来月1日午前中にソウルに到着する可能性が高いものと伝えられている。

政府高官は29日、「身辺安全などすべての面を考慮して、チャン・ギルス君一家が希望通り、できるだけ早く韓国に来させる、というのが政府の方針」だとして、このように述べた。

同高官は、しかし「連れの中に60代のお年寄りが2人もおり、第三国で適当な休息と持病の治療が必要だと判断された場合、数日ほど日程が遅れる可能性も排除できない」と語った。

これに先立ち、チャン君一家は同日、同行人といっしょに北京空港で航空機に乗り、シンガポールの空港に到着した事実を操縦士が確認したと、AFP通信が報道した。

UNHCR北京事務所のコリン・ミッチェル代表も同日午前記者会見を開き、「中国政府が人道主義的な観点から、チャン一家の出国を認めた」と述べた。

中国政府が同事件発生4日目にして速やかに処理したことは、7月13日にモスクワで行われる2008年夏季オリンピック大会の開催地決定のための国際オリンピック委員会(IOC)総会を控えていたことが、大きく働いたものと見られている。

一方、外交通商部は同日、論評で「中国政府がUNHCR北京事務所に駆け込んだ北朝鮮からの越境者7人を人道的レベルで第三国へ出国させると決定したことに歓迎の意を表する」と発表した。

しかし、中国政府はチャン君一家の第三国への出国を許可しながらも、駐中国韓国大使館とUNHCR側に、「今回の措置はすべて人道主義的なレベルで行われたもので、今後こうした問題の処理に当たって、前例とはなり得ない」と明らかにしたという。



夫亨權 bookum90@donga.com