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夏の食中毒予防、「魚介類や牛肉は、熱を加えて・・・」

夏の食中毒予防、「魚介類や牛肉は、熱を加えて・・・」

Posted July. 01, 2001 21:12,   

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今年初めてビブリオ敗血症による死者が発生した事実(本紙6月28日付、A31面)が報じられ、夏の食中毒について関心が高まっている。

殆どの食中毒は、細菌やウイルスに冒された食品が原因とされる。これらの微生物の「毒素」が胃を刺激して下痢・腹痛・嘔吐などの症状が現れる。

とりわけ、暑く湿気の多い梅雨の間は、各種伝染病を引き起こす微生物にとっては、最適の繁殖環境を提供することになるため、格別な注意が求められる。大抵の食中毒は、2〜3日程休養を取りながら症状の治療さえすれは、簡単に治るのが一般的だ。しかし、腹痛や高熱などが長続きすれば、専門医に診てもらうのが望ましい。

▲サルモネラ食中毒〓食中毒の主犯の一つとされているサルモネラ菌は、主に牛・豚・鶏など哺乳動物の内臓に寄生する。

梅雨の時期、食品を常温の中で長時間保管する場合、菌が急増する。最近では、犬や猫など家で飼っているペットも主な汚染源といわれる。大人より子どもの方がかかりやすい。

1日くらいの潜伏期を経て、腹痛・下痢・めまいなどの症状がみられる。高熱が続くため、かぜと間違われることもある。

サルモネラ菌は、熱に弱く摂氏60〜65度位で30分ほど殺菌すれば死滅する。従って、食べ物は必ず熱を通してから食べるようにし、残り物は冷蔵保管するのが最善の予防策。

▲ビブリオ敗血症〓致死率40〜60%の、恐ろしい食中毒。海水に含まれる「ビブリオブルニピクス菌」が原因菌で、毎年6〜10月にかけて多く発生する。

慢性の肝臓疾患・糖尿病・アルコール中毒などで免疫力の劣る人が、魚介類を生で食べる場合によくかかる。感染後大抵1〜2日の潜伏期を経て、発熱・腹痛・嘔吐などの症状とともに、重い場合は水泡ができ、皮膚が腐っていく。

昨年は16人の患者が発生して10人が死亡している。熱に弱く、魚などは熱を加えて調理するのが予防策。魚の刺し身などを食べた後、悪寒や発熱などの症状が現れれば、直に病院に駆けつけた方がよい。

▲腸炎ビブリオ食中毒〓同じく、ビブリオ菌が原因。魚を生食した後10〜18時間以内に腹痛とともに、1日5回以上の下痢と嘔吐がみられる。

ひどい下痢で、脱水症状の恐れがある場合には、医者に相談しなければならない。主な感染経路が手であることから、外出後または食べる前には、必ず手をきれいに洗わなければならない。

▲ブドウ球菌食中毒〓主にヒトの皮膚に寄生し、手や鼻の粘膜などに付いていた菌が、調理の際食べ物に移り、その後増殖する。

特にハム・牛乳・チーズなど、蛋白質が豊富な食品が「温床」。潜伏期が非常に短く、汚染された食品を食べて僅か数時間で腹痛・下痢などの症状が現れる。熱を加えてもなかなか死滅しないため、傷んだ食品は無条件捨てた方がよい。

▲O-157大腸菌食中毒〓傷んだハンバーガーやジュースなどを食べて1〜9日後に、激しい腹痛を伴った下痢がみられる。

一部の患者は、赤血球が破壊され、体内に老廃物が蓄積して腎臓が冒される「溶血性尿毒症症候群」にかかる場合もある。その際には、寸刻を争うため、直ちに病院へと搬送しなければなれない。

<アドバイス〓三星ソウル病院感染内科キム・ソンミン教授、翰林大学江東誠心病院家庭医学科キム・スヨン教授、セラン病院小児科ソ・ジョンア課長>



尹相虎 ysh1005@donga.com