夏のバーゲンセールを迎えた各デパートの間でし烈な販売競争が展開されている。長引く景気低迷とシャトルバスの中断など、さまざまな難関にぶつかり苦戦していたデパート業界は最近、消費マインドが回復したことを受けて顧客の誘致にしのぎを削っている。
各デパートは主に、バーゲンセール期間、景品や謝恩品の内容、セール品目などをめぐって情報合戦を繰り広げている。
ロッテ、現代(ヒョンデ)、新世界(センセゲ)のデパート業界「ビッグスリー」は暗黙的にセール期間を十日間とし、今年1月と4月にも3店とも10日間のセールを行った。しかし、ロッテが先月末、急に夏のセール期間を17日間に引き延ばす方針を明らかにした。最近、消費マインドがよみがえってきていることから、去年末に振るわなかった売り上げを一気に挽回しようとの戦略。
これに追随せざるを得なかった他のデパートも巻き返しに出ている。現代デパートは6日に予定されていた定期セールを突然、日曜日の一日に始めた。セールを待っている顧客を先に取り込むとの作戦。現代はシャトルバスが中断される前に、ソウル市に例外条項によるシャトルバス運行の持続申し込みを出した。ソウル市が審議する一週間だけでもセールでより多くの顧客を確保するためだ。
すると、ロッテは6日に始めたセールで、当選確立が100%の景品を披露した。100万ウォン以上の購買顧客に100万ウォンの商品券(15人)、50万ウォン以上は50万ウォンの商品券(30人)、30万ウォン以上は30万ウォンの商品券(50人)となっている。15万ウォン以上の購買顧客には、一万ウォン以上に当たる生活必需品と旅行バッグなどの景品も提供される。
新世界も六日に開始した定期セールで、10万ウォン以上の購買顧客に景品宝くじの贈呈を掲げている。当たると、新世界の商品券とエアコン、29インチの完全プラットテレビなどがもらえる。100人には特急ホテルの利用券も提供する。
現代デパートは20万ウォン以上の購買顧客に生活必需品と旅行バッグ、敷布団セットなどを提供する謝恩イベントも開いている。
この過程での各デパートによる情報競争はまるで秘密軍事作戦を連想させている。販売促進会議で決めた謝恩品と景品イベントなどは、広告直前まで会社内部でも極秘に付されていた。他の会社に事前に情報が漏れるのを防ぐためのもの。他のデパートで人気を集めている景品はすぐに取り入れるとともに、他のデパートの売り上げ高を削るなど、虚偽の情報を流したり、模様眺めの作戦も横行している。
申¥然鐏 ysshin@donga.com