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金大統領、「日本に最後まで修正を要求」

金大統領、「日本に最後まで修正を要求」

Posted July. 10, 2001 19:28,   

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金大中(キム・デジュン)大統領は10日、日本政府が歪曲歴史教科書の修正要求を事実上拒否したことと関連して、「その間の韓日友好協力に向けた努力が報われず、まかり間違えば振り出しに戻りかねない状況にまで至ったことに対し、衝撃を禁じ得ない」としながら、「決して容認することはできない」と述べた。

金大統領は国務会議で、外交通商部の韓昇洙(ハン・スンス)長官から報告を受けた後このように述べ、「関係当局はぎ然とした態度で落ち着いて、歪曲歴史教科書の修正に向けて努力するように」との指示があったと、大統領府スポークスマンが伝えた。

金大統領はまた、「日本が過去の歴史を正しく教えないで反省しなければ、隣国との協力はありえない」とし、「日本が過去の歴史に対してはっきりとした認識を持ち、二度とこうした過ちを繰り返さないという信頼があった時に許すことができ、友達になることができる」と述べた。

金大統領は、「教科書歪曲問題は、日本に最後まで修正を要求する」としながら、「これこそ両国が相互理解の中で過去をきれいに清算し、未来志向的な協力関係を結べる道」だと付け加えた。

一方、政府は日本の歴史教科書歪曲修正に向けて、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、中国をはじめ東南アジア諸国と歩調を合わせて、過去史に対する日本の不道徳性を国際社会に浮き彫りにさせるなど、日本に対する圧力を強めていく計画だ、と10日伝えられている。

政府はこのために、今月末ベトナム・ハノイで開催されるASEAN地域フォーラム(ARF)外相会議で韓中外相会談を行い、日本の国連安保理事国入りの阻止など対応策を協議することにした、と政府当局者は伝えた。また、日本に対する抗議のレベルでARF韓日外相会談を拒否する案も検討することにした。政府は8月末に南アフリカ共和国のダーバンで行われる世界人種差別撤廃会議にも韓完相(ハン・ワンサン)副総理兼教育人的資源部長官など閣僚を出席させ、日本の歴史教科書内の人種差別的な内容、従軍慰安婦と強制徴兵および徴用を集中的に取り上げる方針だ。政府は12日、日本歴史教科書歪曲対策班と諮問委員団合同会議を開き、こうした外交的な対応とともに、すでに方針を明らかにした日本の大衆文化開放の延期、韓日交流事業の縮小などに対する具体的な施行と範囲について議論する。政府当局者は、「必ずや日本は歪曲歴史教科書の修正拒否を後悔するようになるだろう」としながら、「教科書問題は、韓国政府が日本に修正してほしいと要請するのではなく、日本自ら自国のアイデンティティーと国家威信のために解決すべき懸案問題」だと語った。



尹承模 ysmo@donga.com