与野党は10日、国会の文化観光委員会で金ハンギル(キム・ハンギル)文化観光部長官が出席した中、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金剛山(クムガンサン)陸路観光の裏面合意疑惑をめぐって激しく対立した。
野党ハンナラ党の南景弼(ナム・キョンピル)議員、鄭柄国(チョン・ビョンクク)議員らは、「先月8日、現代峨山(ヒョンデ・アサン)の金潤圭(キム・ユンギュ)社長が北朝鮮側に渡した確認書が公開され、観光客数で観光料を支払うことにしたという金長官と趙洪奎(チョ・ホンギュ)韓国観光公社社長の答弁がうそであることがわかった」とし、「文化観光委レベルで、偽証したかどで告発すべきだ」と主張した。
また、自民連の鄭鎭碩(チョン・ジンソク)議員は、「問題になっている確認書によると、金剛山陸路観光事業が失敗した場合は北朝鮮が98年の合意書通りに無理な要求をしてくることもありうる」とし、「収益の面で、2003年に60億ウォンの黒字を出したとしても、2002年まで予想される7000億ウォンの赤字規模を埋め合わせするには力不足」だと指摘した。
これを受けて、与党民主党の鄭東采(チョン・トンチェ)議員、李美卿(イ・ミキョン)議員らは、「ハンナラ党が裏面合意説の根拠として提出した確認書の内容は、すでに金潤圭社長が記者会見などを通じてすべて公開したもの」だとし、「事実を歪曲、誇張する政治攻略はやめよ」と対抗した。
李議員は、「陸路観光がうまく進んで、外国人観光客の数が増えれば十分な収益を見込めると思う」とし、「金剛山観光を通じて、南北間の緊張が緩和すれば、外国人投資家の投資リスクが大幅減るなど韓国経済に及ぼす影響がもっと大きい」と主張した。
金正勳 jnghn@donga.com