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[社説]先端空港、後進的な暴利

Posted July. 10, 2001 10:04,   

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開港4ヵ月目を迎えた仁川(インチョン)国際空港に行くと、先端施設のすばらしさと利便性に感心とともにプライドも感じる。どこに比べてもそん色のない仁川空港は世界に羽ばたく韓国の国力を象徴するようだ。

しかし、立派な空港の建物を出ると、アフリカや中南米のような後進国型の「暴利」が幅を利かせている。空港を行き来するタクシーがメーター機を使用しないで堂々と運行しているにも拘わらず、それらを取り締まる警官や空港公社の職員の姿は見かけられない。

ソウルの都心まで行くのに100ドル(約1万3千円)を要求するタクシーもあると言われる。日本の福岡から仁川(インチョン)国際空港までの片道運賃が16万ウォンくらいだから、国際線の航空運賃と空港から都心に向かうタクシー料金がほぼ同じということになる。

昼は多様な路線で運行するバスが多いが、問題は深夜と夜明けだ。この時間帯は乗客が多い一部路線を除いてはバスが運行しないため、入国する乗客らはぼられるのを知りながらも、いやおうなくタクシーを利用せざるをえない。

ソウル、仁川(インチョン)、京畿(ギョンギ)地域のタクシーは何時間も待って客を乗せては、その待機した分をお客に負わせるのを当たり前に思う。普通、メーター料金の2、3倍を求めるが、空港のどこにもメーター料金以上を求めるタクシーを通報することを勧める案内板はない現状だ。

後進国にしかない暴利タクシーが、国を代表する空の玄関で、それも国のイメージを傷つけるよう放置してはならない。空港公社の職員に取り締まりの権限がなければ、警官と協力して取り締まりを行う必要がある。

メーター料金を徹することで、タクシーが空港行きを拒否する場合、空港タクシー制度を復活、または空港に行き来するタクシーにインセンティブを与える方策も検討することもできるだろう。

仁川(インチョン)国際空港が国際競争力を備えるためには交通問題の解決が何より急がれる。民間資本で建設した新空港高速道路の利用料金(6100ウォン)は、物価水準に比べてあまりにも高すぎる。道路公社が建設した一般の高速道路は、同じ距離の区間で1100ウォンを徴収する。3月着工した 仁川空港からソウル駅区間の鉄道は2008年に完成する予定だ。これも民間資本で進められているため、料金は当然割高になる。不要不急な地方都市の地下鉄にまで予算を支援し、国の関門に向かう鉄道はあえて民間資本を固執する利用は納得し難い。

仁川空港が北東アジアのハブ空港に跳躍するには、空港への接近コストから引き下げなければまらない。