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「アデュー!リプケン」 賛浩、本塁打をプレゼント

「アデュー!リプケン」 賛浩、本塁打をプレゼント

Posted July. 11, 2001 20:35,   

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「鉄人」ことカール・リプケン・ジュニア(41、ボルティモア・オリオールズ)の日だった。そして、その後ろには「コリアン特急」朴賛浩(28、LAドジャース)がいた。

11日(現地時間10日午後)、シアトルのセーフコフィールドで行われた米大リーグの第72回オールスター戦。

ナショナルリーグ先発のランディー・ジョンソン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)に代わって3回にマウンドに上がった朴は、二つの歴史的な「足跡」を残した。

一つは韓国投手としては史上初めて「夢の球宴」大リーグオールスター戦に出場したこと。もう一つは、今季限りで引退する「生きている伝説」リプケンの最後のオールスター舞台で同選手の最優秀選手(MVP)の「ご褒美」を捧げた投手も、皮肉ながら朴賛浩だったという点だ。

3回に登板し大スターと対戦した朴賛浩。セーフコフィールドに集ったおよそ4万人の観衆はリプケンが打席に立つと一斉にスタンディングオベーションで迎え、「老壮」に対する尊敬の意を示した。起立拍手がまだ終らないうちにリプケンは朴の初球をたたき左超え本塁打を放ち1点を先制した。

朴は慌てる様子が歴然としていたが、だといって不愉快な表情ではなかった。もしかしたらオールスターという大舞台で、リプケンという大物打者と立ち向かったこと自体が光栄に思えたのかも知れない。大舞台を去り行く「鉄人」への敬意を示すべきところだった。

間もなくして平常心を取り戻した朴は、大リーグ最高の捕手イワン・ロドリゲス(テキサス・レインジャース)と1番打者のイチローを二塁ゴロでしとめ、「2億5200万ドルの男」アレックス・ロドリゲスを三振で抑え1イニングの任務を終えた。0—0の状況で1点を奪われた朴は、チームが負けることによって敗戦投手となったが記録は大きな意味がなかった。

この試合でアメリカンリーグは、リプケンのホームランと5回のデリック・ジーター(ニューヨーク・ヤンキーズ)とマグリオ・オドネス(シカゴ・オワイトソックス)の連続打者ホームランに支えられ、4—1で勝利。5年連続アメリカンリーグの優勢を維持した。通算成績ではナショナルリーグが40勝1無31で優位。

三回、決勝本塁打を放ったリプケンは、2打席・1安打・1打点で、個人通算2回目のオールスターMVPに選ばれた。この日の主演がリプケン・ジュニアだったとすれば、朴は彼を支える「助役」を果たした訳だ。



金相洙 ssoo@donga.com