Go to contents

金総書記の訪韓、今年10月のブッシュ訪韓直後をメドに推進

金総書記の訪韓、今年10月のブッシュ訪韓直後をメドに推進

Posted July. 12, 2001 20:30,   

한국어

韓国政府は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日(キム・ジョンイル)総書記のソウル訪問を、10月に予想されているブッシュ米大統領の訪韓が終わった後、年内実現を目指して進める方針であることが12日、明らかになった。

政府高官は同日、「金総書記のソウル訪問に先立ち、ブッシュ大統領の訪韓を通じて、韓米間の伝統的な友好を再確認し、対北朝鮮政策で更に共助体制を固める必要がある」とし、「金総書記のソウル訪問は、その後が望ましい」と述べた。

政府のこのような方針は、米朝対話が未だに進んでいないうえ、マスコミ各社への税務調査などで与野党が対峙している国内の政治情勢などを考慮するとき、当面は金総書記の訪韓の実現が困難であるという、現実的な判断が働いた結果と受け止められる。

これによって政府は、今後、閣僚級会談が再開されれば、金総書記の訪韓が北朝鮮として国際社会の信頼を獲得する上で決定的な要素として作用することを強調し、説得していく考えであるものと伝えられた。

政府E与党の高官は、「南北の平和共存を制度化するという次元でも金総書記のソウル訪問が必ず必要だ。しかし、いまは与野党の政争が激化しているなど、ソウル訪問のための国内の政治環境が整っていない」と述べた。

同高官はまた「来年の大統領選挙の局面を考え合わせると、金総書記のソウル訪問は年内に必ず実現させなければならない」とも語った。

別の政府当局者は、「金総書記の10月以降のソウル訪問は、北朝鮮としても政権創建記念日(9月9日)と朝鮮労働党創建記念日(10月10日)など政治的な行事が大部分終わっている時期なので、別段の障害はないと見られる」と述べた。同当局者は、さらに「この時期は、ブッシュ大統領の訪韓結果を踏まえて韓米間の対北政策に対する総合的な対応ができるという点で、北朝鮮としてもさほど悪くはないはず」と加えた。

ブッシュ大統領は今年10月、中国で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に参加する際、韓国を訪問する予定であるものと知られた。



尹承模 ysmo@donga.com