歪曲教科書に対する抗議の声が全国で高まる

歴史教科書の再修正要求に応じない日本政府への対抗措置として、全国の自治体と市民団体などが両国間の文化交流などを中断し、抗議集会を行うなど、波紋が広がっている。

一部の自治体と学校は日本の姉妹都市及び姉妹校関係を破棄することにした一方、釜山（プサン）では日の丸と日本製たばこの火刑式が行われた。忠清南道瑞山市（チュンチョンナムド・ソサンシ）は姉妹縁組を結んでいる都市に抗議の書簡を送り、歪曲教科書を採択しないとの約束を取り付けた。

▲自治体の反発〓忠清南道瑞山市は姉妹関係にある日本の奈良県天理市教育委員会が問題の歴史教科書を採択しない旨の書簡を公式に送ってきたと１３日、明らかにした。

天理市教育委員会はこの書簡で「両都市の子供たちが信頼と友情で結ばれるためには歴史的な事実を謙虚に受け止めるのが重要だ」と述べた。

京畿道議政府市（キョンギドウウィジョンブシ）は２０年間にわたり交流を進めてきた日本の姉妹都市、新潟県新発田市との文化交流行事を今年、行わないと通告した。議政府市は８月に両都市の中学生が参加するスポーツイベントを開く予定だった。

▲姉妹学校との交流の中断〓９６年から日本の和歌山県のキコク農業高校と姉妹関係を維持してきた済州道（チェジュドウ）の西歸浦（ソグィポ）産業科学高校は１８日に予定されていた、生徒たちの日本訪問を取り消した。

ブサン海雲臺区（ヘウンデク）のサンダン中学校も去年姉妹関係を結んだ九州のサンコ中学校との交換訪問を無期限延期し、光州と全南地域の１２の学校も日本との交流を中断することにした。

慶尚南道（キョンサンナムド）の馬山（マサン）第一高校は１４年間保ってきた日本の三重県桑名市の津田高校との姉妹関係を事実上破棄した。

▲その他の動き〓江原道束草市（グァンウォンドウソクチョシ）は８月１８日から、２泊３日間束草市で開く予定だった日本の鳥取県の「西部地区日韓親善協会」との柔道文化交流イベントを取り消すことにした。

慶尚南道馬山の新世界デパートは開店一周年の記念イベントの一つとして、１７日から一週間地下の食品売り場で「日本食品大展」を催す予定だったが、国民感情を考慮して取り消した。

全南（チョンナン）道立国楽団も２０から２８日まで日本の山口県で開かれるきらら博覧会での公演計画を取り消すことにした。

崔昌洵 cschoi@donga.com