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米、「二正面戦略」の廃棄を宣言

Posted July. 13, 2001 10:16,   

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米ニューヨークタイムズ紙は12日、米国が2つの大規模な戦争に同時に対応し、勝利に導くとする既存の「二正面戦略」を放棄して、1つの大規模な戦争での「決定的な勝利(win decisively)」と米本土の防衛など、4つの任務を同時に修行するとの内容が盛り込まれた新しい戦略をまとめたと報じた。

同紙によると、米国防総省は最近、長期間の交渉を続けた結果、このような内容を骨子とする最終軍事戦略案をまとめ、ラムズフェルド国防長官と各軍司令官ら軍幹部の承認を受けたと付け加えた。

また、29ページにわたる国防総省文書を引用して、米国は93年から朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とイラクを対象に維持してきた「二正面戦略」を諦める代わりに、△米本土の防衛△侵略国の敵対行為の予防△一つの大規模戦争での決定的な勝利△制限された期間の局地戦の参加など、合わせて4つの任務を同時に修行できる能力を確保することを目指すことにしていると伝えた。

しかし、新しい軍事戦略は、軍がこれまでよりも多くの任務を修行しなければならないことだけに、大幅な兵力増強が伴う可能性もあると高官らは指摘した。

同紙は、民間部門と軍指導部がこのような内容の新しい軍事戦略案が予算不足によって白紙に返される可能性も有り得るとの懸念を示している半面、「妥協の勝利」として歓迎の意を表明するなど、前向きに評価していると説明した。

なお、米国が本土防衛の概念を初めて4項目の指針に盛り込んだのは、ブッシュ政権が進めているミサイル防衛計画を念頭においたものだと分析した。



kimsk@donga.com