「ポストサマランチ」を狙った金雲竜(キム・ウンヨン)大韓体育協会会長兼国際オリンピック委員会(IOC)理事の夢は水の泡となり、ベルギーのジャック・ロゲ理事(59)が第8代目の会長に選出された。
16日午後4時(韓国時間)、ロシアのモスクワにあるワールド・トレードセンターで開かれた第112次総会の次期会長選挙で、韓国の金理事は、投票が2回まで持ち込まれる大接戦を繰り広げたが、フアン・アントニオ・サマランチ名誉会長の強く押すロゲ候補に会長の座を譲らなければならなかった。
次期会長が選出されたことで21年間の会長の座を退くサマランチ名誉会長は、同日午後5時、最終投票結果を発表する場で、「IOCの新会長はジャック・ロゲ博士」と宣言した。
白人と有色人の対決の様相を呈した同日の投票で、金会長はアジア地域の候補という弱点を乗り越えられず会長への挑戦に失敗し、ロゲ新会長は8年任期(4年再任)のIOC会長職を担うことになった。
総会に出席した118人のIOC理事は、候補国の韓国とハンガリーから各1人、カナダと米国から各3人を除き、110人が投票に参加した。
ベルギーには2人のIOC理事がいるが、今回の総会にはロゲ候補のみ参加した。
張桓壽 zangpabo@donga.com