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優勝は当然ウッズ?今回だけは「待った」

優勝は当然ウッズ?今回だけは「待った」

Posted July. 19, 2001 09:52,   

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先月の全米オープンで、プロゴルフの賭博専門家が発表したタイガーウッズ(米国)の優勝確率は100%だった。

しかし、4日間通しでリーダーボードの上段に名前が記されなかったウッズは結局、トップ10入りも果たせず、12位タイ(3オーバーパー283打)に終わった。

全英オープン選手権は、19日午後3時(韓国時間)、英国ランカシャーのロイヤルリザム・アンド・セントアンズ(パー71)で行われる。今季3度目のメジャー大会でもある第130回全英オープン選手権で、果たしてウッズは大会2連覇を達成することが出来るだろうか。

先月の全米オープンの時とは違って、優勝候補ランキングの予想は、ゴルフ専門紙ごとに異なっており、注目を集めている。

米国の有力スポーツ週刊誌「スポーツ・イラストレイティッド」は、「ロイヤルリザム」ではむしろセルシオ・ガルシア(スペイン)がウッズより有力だと分析し、英国のBBCはトーマス・ビヨン(デンマーク)を優勝候補としてあげた。

一方、し烈な延長戦まで持ち込まれた先月の全米オープンで初優勝したレティーフ・グーセン(南ア)も有力な優勝候補だ。

リンクス・コース(海岸コース)に慣れている欧州ツアー出身の3人の共通点は「ウッズ・コンプレックス(恐怖症)」がないということ。

ビヨンは、今年初めのドバイクラシックで最終日、ウッズに逆戦勝ちしており、今季の米プロゴルフツアーで2勝を挙げているガルシアは、マッチプレイ対決でもウッズを破った実績のある、「ウッズ・キラー」だ。特にグーセンは4日前、「ロイヤルリザム」とコースが似通っているスコティッシュ・オープンで優勝し、絶頂のショット感覚を維持している状態だ。

反面、「メジャー・タイトルのない最も優れたゴルファー」という不名誉なレッテルの付いたフィル・ミケルソンと、ウッズに弱いデビッド・デュバル(以上米国)に、大した期待をしていないのはウッズ・コンプレックス(恐怖症)があるからだ。

ウッズに負けず劣らずの長打を飛ばすアーニー・エルス(南ア)とデービス・ラブ3世(米国)もミケルスンやデュバルと同じである。

一方、ウッズは、全米オープンでの不振以降に出場した3つの大会でも全てトップ10入りを果たせずにいる。

「ロイヤルリザムでは、むしろ長打者が不利だ」という話があるくらい、海風の風向きが予断を許さない。

結局、ウッズの大会2連覇は、ウッズの決め技である「スティンガーショット」をしっかり決めることが出来るかどうかにかかっている、というのが専門家の予想だ。「スティンガーショット」は、ショットが100ヤード地点で5m以下に低く飛ばすウッズのロング・アイアン・ショットのこと。

「ウッズのスティンガーショットが突風の中を抜け、計算通りに飛んでいけば、残りの選手はただのギャララリーと同様」という、ある専門家の予測が的中するかどうか、見届けたい。



ysahn@donga.com