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MDと京都議定書めぐり、米国と欧州が激しく対立

MDと京都議定書めぐり、米国と欧州が激しく対立

Posted July. 20, 2001 09:38,   

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米国と英国、フランスなど先進7ヵ国とロシアが参加する主要8ヵ国(G8)首脳会議が3日間の日程で20日、イタリアのジェノバで開かれる。

今回の首脳会議では、最近悪化している米国など世界の経済状況をはじめ△米国のミサイル防衛(MD)体制の推進△京都議定書の批准△アフリカなど世界36の貧国に対する負債の帳消し△韓半島及び中東の和平問題——などが主要議題として取り上げられると見られる。

しかし、MD体制の構築と温室効果ガスの排出量削減に向けた京都議定書の枠組みを実行に移す問題をめぐって、米国と一部欧州諸国間の意見対立が激しくなっており、会議の序盤から相当な論難が予想される。

ブッシュ米大統領は会議に先立ち19日、英国を訪問し、現地マスコミとのインタビューで「72年当時、旧ソ連との間で締結された弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約を破棄する代りにMD体制を構築し、京都議定書から離脱するという米国の従来の方針に変りはない」と明らかにした。

これに対し、ドイツのボンで開かれている気候変動枠組み条約第6回締約国会議の議長を務めているオランダのプロンク環境相は、「地球温暖化の主犯である温室効果ガスの排出削減を規定した京都議定書が、米国の参加なしでも予定通り施行される」と述べた。

首脳会議に先立ち、18日にはG8外相会議がイタリアのローマで開かれ、MD問題と中東事態など懸案についての議論が行われたものの、加盟国間で意見が歩み寄らなかった。

また、米国とロシアは別途の外相会談を行いMD問題を話し合ったが、ロシア側が強く反対し、合意には至らなかった。

今回の首脳会議では、韓半島の平和定着に向けて韓国の金大中(キム・デジュン)大統領と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日(キム・ジョンイル)総書記間の2回目の南北首脳会談を促す声明書が採択されるものとみられ、関心を集めている。

一方、G8首脳会議が開かれるジェノバには、15万人が参加する最大規模の反世界化を求めるデモが行われるという噂が広がるなか、イタリアの警察が18日から2万人の警察を動員して都市全体を封鎖するような形となり、会議が始まる前から緊張が高まっている。



stern100@donga.com