主要国首脳会議(ジェノバ・サミット)に参加している先進7カ国とロシアなど世界主要8カ国(G8)の首脳は声明を通じて、イスラエルとパレスチナ間の流血事態を終わらせるため、国際監視団の受け入れを促したにもかかわらず、双方の衝突は依然続いている。
パレスチナ病院の消息筋によると、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のナブルスで21日爆発事件が発生し、パレスチナ開放人民前線(PFLP)の隊員一人が死亡し、二人が負傷した。これらの隊員はイスラエル保安軍の指名手配を受けていたという。
また、同日、イスラエル労働党所属のある議員の自宅が銃撃を受けた。
これに先立ち、イスラエル軍は19日夜、ヨルダン川西岸でユダヤ人入植者らの銃撃に合いパレスチナ人の住民3人が殺害された事件と関連して、パレスチナ側の報復攻撃に備えて非常警戒態勢に入ったと、イスラエル公営テレビが21日報道した。
イスラム過激団体のハマスは同日、ヘブロン近郊で約1万人が参加した中で執り行われた葬式で、イスラエルに対する報復を誓うビラをばらまいた。
一方、イスラエル軍は、有事の際、海外を旅行したり、海外に居住する自国民に軍の服役を志願できるようにするため、全世界主要9都市に兵士募集事務所を設置したと、米CNN放送が21日報道した。パレスチナ自治政府は同日、アラファト議長主催の閣議を行い、「流血衝突を終わらせるためには、できるだけ早く国際監視団の派遣が必要だ」と強調した。
李進寧 jinnyong@donga.com