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龍山米軍基地内の土壌と地下水、漏れ出た油で汚染

龍山米軍基地内の土壌と地下水、漏れ出た油で汚染

Posted July. 26, 2001 08:52,   

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ソウルの龍山(ヨンサン)に位置する在韓米8軍の基地から漏れ出た油で、その地域一帯の土壌と地下水が汚染されていることがわかった。

ソウル地下鉄6号線のノクサピョン駅近くの地下水汚染の原因を調査していたソウル市の要請で、在韓米軍が米8軍の龍山基地内のガソリンスタンド付近の13ヵ所でボーリング作業を行った結果、10日まで計9ヵ所で地下15mから17mまでガソリンで汚染されていることが公式的に確認された。

同調査結果で、韓国政府と在韓米軍間で米軍所有の基地および演習場4000万坪に対する返還交渉の過程で、返還予定の敷地の土壌および地下水など環境汚染問題が新たな争点に浮かび上がるものと見られる。

ソウル市の李永成(イ・ヨンソン)水質保全課長は25日、「5月から米軍が自立的にノクサピョン駅近くの支援部隊、サウスポスト内の13ヵ所に対して、直径5〜7mずつ管井戸を掘ってボーリング作業を行った」としながら、「調査結果、ガソリン類の貯蔵施設から北側の6ヵ所、南側の3ヵ所で地下水汚染の証拠と見られる『油徴』が発見された」と明らかにした。

ソウル市は米軍側からこのような内容の報告を受けて、環境部、関係専門家らと共同調査チームを構成し、先月30日から7月10日まで3回にわたり現場を確認した結果、一部の地域は岩盤までガソリンにひどく汚染されていたことが確認された。在韓米軍のキム・ヨンギュ広報官も、「具体的な数値を明らかにすることはできないが、基地内の管井からガソリン成分が発見されたのは事実」だとし、「今後、韓米の共同調査を通じて、確かな真相を明らかにする」と語った。

ソウル市の保健環境研究院の調査結果、1月のノクサピョン駅のマンホールからガソリンと灯油、米軍基地内ではガソリン成分がそれぞれ確認された。同研究院では、「ノクサピョン駅のマンホールから発見されたガソリン成分は米軍基地内の高級ガソリン成分と似ている」としながら、「基地内のガソリンが200m離れたノクサピョン駅の流出時点まで漏れたかどうかは精密調査しなければわからない」と述べた。

ソウル市は米軍側が別途に試料分析を依頼しておいたので、その結果が明らかになり次第、できるだけ早く関係部署が参加する韓米合同会議を開いて議論することにした。ソウル市は今年の初めにノクサピョン駅の集水槽で1日平均10lのガソリンが漏れ出ていた事実が確認されるや、別途の分離管を設けて、今のところ臨時応変にガソリンの除去作業を行っている。

一方、緑色連合は同日声明書を発表して、「今回の事件は昨年7月の漢江毒劇物放流事件以降、在韓米軍当局が環境犯罪行為に対して、いかなる是正努力もしていないことを露わにしたものだ」とし、責任者の処罰と謝罪を促した。



jyw11@donga.com