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ヒディンク監督、気を揉む。

Posted July. 26, 2001 08:52,   

한국어

韓国のサッカーは「進化」しているのか。

史上初のワールドカップ決勝トーナメント進出への希望を抱いてヒディンク号が旗上げしてから、6ヵ月余りが経った。これまで、ヒディンク監督(55)が率いる韓国サッカー代表チームは合わせて11回のAマッチ(国家代表チーム間の試合)を行い、6勝2無3敗の成績を上げている。数値上では5割以上の満足のいく勝率。

しかし、2001コンフェデレーションズ杯が終わった後、サッカー協会を初めとするマスコミ各社のオンライン掲示板にはヒディンク監督の資質をめぐる論争に火が付いている。フランスに0対5で大敗したことからも分かるように、ヨーロッパの強いチームと対戦する度に戦術の不在を露呈し、代表チームの構成もいつも「似たり寄ったりだ」というのが、アンチヒディンク論者の批判。

これに対し、ヒディンク擁護者たちは「韓国サッカーが今や組織的なプレーを駆使するようになった。コンフェデレーションズ杯で決めた3得点も組織的なプレーによる完璧な作品だった」と、反論を展開した。日本のサッカー専門の記者たちも当時「スピード感のあるスルーパス、目的意識をもって臨むプレー」と、韓国サッカーの発展ぶりを要約した。

果たして韓国サッカーは自国で行われる2002年ワールド杯サッカー大会でどのような成績を上げるのか。

一カ月余りの休暇を終えて帰国したヒディンク監督が来月6日から始まるヨーロッパ遠征訓練に備え、「対戦相手の組み合わせ」に余念がない 。ヒディンク監督はこの期間中にオランダの下位リーグチームとの練習試合、15日チェコ代表チームとの親善試合を通じてヨーロッパサッカーに備えた対応策を立てるとの腹づもり。ワールドカップの決勝大会まで後1年を切った時点で代表チームのメンバーが集まることになるが、ヒディンク監督はこれから、韓国サッカーに合う戦術運用の基本的な枠組みを整えなければならない課題を抱えている。

問題はおいしい食べ物を作り出せる材料。代表チーム・ベスト11から外すことのできないJリーグ派が、一年に6回以上は代表チームに参加できないとする国際サッカー連盟(FIFA)の規定のため、遠征訓練への合流が不透明な状況。

今後は毎月行うものと見られるヨーロッパチームとの試合も、ヨーロッパ現地で行うチェコ戦、11月のドイツ戦だけが決まっている。12月の米国戦が実現の方向に向かっているとはいえ、当初進めていたスペイン、モロコ、アルゼンチン戦はいずれも、開催が困難であるか、実現が不透明な状態にある。

ヒディンク監督が最近、私的な場で「韓国はサッカーにおいてはめぐまれていない国だ。ヨーロッパのような隣人効果を期待しにくく、満足できるスパーリングパートナーに出合うのも難しいようだ」と嘆いたのも、このような背景からだ。もちろん、だからといって彼が責任逃れを図っているわけではない。

ヒディンク監督は最近マスコミのインタビュー要請をほとんど断り、ホテルの部屋で韓国の各プロチームの試合を繰り返して見ている。残りの時間は試合の観戦及び各コーチイングスタッフとの会議の連続。穴だらけの戦力を最上の新しいカードでカバーしようとする努力の一環である。

多くのサッカーファンは「ヒディンクのサッカーの真髄を見せる時点にきている」と言っている。今回の遠征訓練でヒディンク監督がその答えを出せるかどうかに注目したい。



swon@donga.com