朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日(キム・ジョンイル)総書記は、モスクワに到着する前の来月1日、西シベリアの産業都市オムスクに二日間滞在し、T80U戦車生産工場を訪問する予定だとロシアの消息筋が27日、明らかにした。
金総書記が訪問する戦車製造工場は最近、戦車の新鋭化作業に力を入れており、90年代中半に「T80U」と「T80UK」モデルの戦車を韓国に輸出した実績もある。
金総書記は、二日間オムスクに滞在する間、近隣のスベツーリ射撃場で戦車の射撃演習なども参観するものと伝えられた。
金総書記が乗った特別列車は27日午前、ハバロフクスに到着し、30分間停車した後、再び西に向かった。
22車両の客車で編成された特別列車が、ハバロフスク駅に停まっている間、ロシア公安当局が一般人の接近を徹底的に封鎖し、30名あまりの内外報道陣もプラットホームにさえ入ることが禁じられた。
一方、米国国務部のスポークスマンは26日、「北朝鮮の個人や、指導者がロシアを訪問する問題について、特別に話すことはない」とし、「それは、その人の旅行であって、我々の旅行ではない」と語った。
kimkihy@donga.com