金大中(キム・デジュン)大統領は、マスコミ各社に対する検察捜査が終了した後、9月初めころ与党の中核ポストを入れ替える与党政府の再編を検討している模様だ。与党の高級幹部は30日、「もともとは10月25日の再・補欠選挙を見極めたうえで党・政再編を行う方向で検討が進められたが、今回の再・補欠選挙の結果は、今後の政局運営に及ぼす影響が大きく、来年の地方選挙にも響く可能性があるとの見解が支配的だった。このため、早急な与党内部の雰囲気一新を図るため党・政再編の時期を繰り上げる考え方が急浮上している」とし、このように述べた。
同幹部は、「民主党の金重権代表が再・補欠選挙に出馬するかどうかが積極的に検討されている」とし、「金代表が出馬する場合、代表職の辞任問題が党・政再編の重要なカギとなる」と加えた。
同幹部は、また「首相と経済副首相を含めた一部省庁の閣僚を先に交替した後、段階的に党代表と大統領秘書室長を交替する方法と、首相と党代表、大統領秘書室長などいわゆるビッグ3を同時に入れ替える方法が検討されていると聞いている」と述べた。
同幹部は、特に「自民連側も早期党政再編には否定的でない」とし、「首相が更迭される場合、自民連の金鍾泌(キム・ジョンピル)名誉総裁が拒否感を持たない民主党の次期大統領選挙予備走者の中から起用される可能性が高いが、外部からの起用の可能性もある」との見方を述べた。
さらに金大統領は、与党の大統領選挙予備走者の中から1人や2人を今回の内閣改造の際に入閣させた後、来年の地方選挙で首都圏の広域自治体首長選に出馬させる案も検討中だという。
また経済副首相が更迭される場合、後任には改革指向の明確な人物が起用される可能性が大きいようだ。
尹永燦 yyc11@donga.com