中国共産党が台湾の国民党宛てに全党大会を祝う祝電を送った。
中国共産党は29日、台湾の国民党の第16回全党大会を迎えて、中央委員会名義で祝電を送り、お祝いのメッセージを伝えるとともに、「我が党(共産党)は貴党が一つの中国の原則を堅持しながら、『台湾独立』に反対し、ひいては平和統一に貢献してほしい」と述べた。
台湾の全体議席219席のうち113席を獲得しながらも、大統領選挙で敗れ、第1野党に転じた国民党は29日、台北南部都市で全党大会を開き、党の改革とイメージ刷新を通じた政権再担当への意欲を新たにした。
同日国民党の連戦・主席は、「一つの中国」の原則をおのおのの解釈に任せるという前提の下で受け入れている国民党のように、与党民進党もこの原則を受け入れて、大陸との関係を強化しなければならないと主張した。
香港のマスコミは、共産党が国民党に異例的に祝電を送ったのは、「国民党が再執権に成功した後、究極的には国共合作を通じた平和統一を成し遂げようという意味」だと解釈した。
中国共産党は1924年から27年まで、国民党と第1次国共合作を、日本の中国大陸侵略が本格化した37年から日本が敗戦した45年まで第2次国共合作を行った。その後、中国の本土を掌握した共産党は81年、台湾が高度の自治を享受しながら、大陸と統一しようという内容の第3次国共合作を国民党に提案したが、成立できなかった。
中国は13年前、国民党の第13次全党大会で、李登輝が国家主席に選出された時にも祝電を送ったが、李主席が台湾独立勢力の大物になることを防ぐことはできなかった。
李鍾煥 ljhzip@donga.com