7月の輸出額が去年の同じ月に比べ、20.0%も減少し、3月以来5ヵ月連続で後退している。
このような輸出減少率は月別貿易統計を発表しはじめた67年1月以来、月間基準で最も大きく下落したもの。輸出市場の低迷により、関連業種の工場も稼働率が低下し、冷え込んだ空気が漂っている。
産業資源部が1日発表した「7月輸出入実績」(通関基準)によると、7月の輸出額は115億7000万ドルと暫定集計され、去年同期比20.0%(28億8600万ドル)が減少した。
7月の輸出額は99年8月(113億7000万ドル)以降、1年11ヵ月で最も少なかった。
産業資源部の関係者は、67年以前の場合、年間基準貿易統計が残っているだけで比較対象は違うが、年間基準を含めれば58年(—25.9%)以来、輸出の下げ幅が最も大きくなっている」と説明した。
また、7月の輸入額は、去年同月比18.7%(25億6100万ドル)減った111億1100万ドルと、98年11月以降減少率が最も大きくなっている。輸入も3月から5ヵ月連続で減少し、輸出入ともに減少する「貿易縮小現象」が目立っている。
これによって、7月の貿易収支の黒字幅は1月(2億2200万ドル)以降、最も小さい4億5900万ドルにとどまっている。
金七斗(キム・チルドゥ)産業資源部貿易投資室長は「先進国のIT(情報技術)の低迷が長引いており、韓国の主力輸出品である半導体とコンピューターの輸出が激減したのが、7月輸出不振の一番大きな原因」とし、「去年の7月には半導体輸出などが好調を見せたため、統計作成の上では今年がもっと厳しくなった側面もある」と説明した。
7月の半導体輸出はおよそ64.5%も減っており、コンピューター(—25.4%)、繊維類(—14.3%)、石油化学(—12.5%)、鉄鋼(—14.7%)などの輸出も振るわなかった。
政府は数日前、今年の年間輸出及び輸入目標額を年初の展望値より、各々180億ドルと210億ドルが減った1730億ドルと1600億ドルに下方修正したが、最近の状況を考えればこのような「修正目標」の達成も簡単ではないと見られる。
輸出の厳しさはそれぞれの産業現場でも確認されている。 半導体、パソコン、化学纖維などの業種では各工場の稼働率が落ち、物寂しい雰囲気さえ漂っている。三星(サムスン)電子、ハイニックス半導体など、半導体工場では夏休みを口実に操業を短縮している。
化学繊維業界の場合、主要国の纖維景気が悪くて苦戦しているうえ、暁星(ヒョソン)、太光(テグァン)産業、高合(コハプ)など、代表的な企業でストライキの種火がくすぶっているため、「二重の痛み」を強いられている。
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