Go to contents

イスラエルーパレスチナ、激しい報復戦

Posted August. 03, 2001 09:58,   

한국어

イスラエルがいわゆる「狙い撃ち政策」を続けると宣言したことに対し、パレスチナも「標的殺害」を行う構えを示していることから中東情勢は一層緊迫感が高まっている。

米国の仲裁で、表面的だけではあったが守られてきた6月13日の休戦宣言は、1日、イスラム原理主義組織「ハマス」が、イスラエルの攻撃でパレスチナ側が激憤し、休戦終了を宣言したことで、事実上破棄されてしまった。

イスラエルは1日、安保関連閣僚会議を開いて、イスラム武装団体によるテロ防止を掲げ、米国など国際社会の非難にも関わらず「狙い撃ち政策」を持続することを決めた。

同日のイスラエル閣議は、イスラエル軍が先月31日、ヨルダン川西岸のナブルスにあるハマス事務所を攻撃してハマスの指導者など8人が犠牲になったことについて、国際社会から非難が集中したことを受けて召集されたもの。

イスラエルのシャロン首相は閣議を終えた後、パウエル米国務長官など、主要国の指導者に電話をかけ、「狙い撃ち政策」を維持する方針を明らかにしたうえ、同政策への理解を求めた。

ハマスのガザ地区指導者は、同日「殺人鬼、シャロン首相と犯罪者ペレス外相など、イスラエルの政治指導者を追跡して殺害することを全部隊に指示する」考えを明らかにした。自殺爆弾テロでイスラエル軍の攻撃に対抗してきたパレスチナ武装団体がイスラエルの指導者を「標的殺害」すると宣言したのは今回が初めて。

パレスチナ自治区域内のナブルスでは同日、約10万人もの参列者が集まった中、先月31日、イスラエル軍の砲撃で死亡したハマス指導者2人を含めた8人の葬儀が営まれ、イスラエルに対するを報復を誓った。

去年9月、流血衝突が起こった後、イスラエルは「テロを幕裏でコントロールしている」とし、パレスチナ武装団体のキーパーソンを狙った「狙い撃ち政策」を取ってきた。

先月31日、イスラエルの攻撃で死亡したハマスの指導者マンスール(41)は数件の自殺爆弾テロを幕裏で指揮していた人物として知られている。2月にはパレスチナ自治政府のアラファト議長の警護責任者アヤード将軍が乗用車で移動中にイスラエル軍のロケット攻撃を受けて死亡した。

アラファト議長は、イスラエル軍による狙い撃ちへの不安から寝場所を随時移すなど、身元保護に格別に注意している。

1日、イスラエル首相室は「6月13日の休戦宣言以降、パレスチナ側のテロによって94人の死傷者が出た」とし、情勢悪化の責任をパレスチナ側に転嫁している。パレスチナ側は「イスラエルの狙い撃ち政策こそ、休戦を脅かす最も深刻な問題」だと対抗した。



sungchul@donga.com