韓国銀行は9日金融通貨委員会を開き、コール金利を年4.75%から4.5%へと0.25% 引き下げることを決めた。韓銀がコール金利の引き下げに踏み切ったのは、7月5日についで2ヵ月連続のことで、今年に入っては3度目となる。今回の金利引下げで、コール金利は、過去最低水準に落ち込んだ。
韓銀の全哲煥(チョン・チョルハン)総裁は、「半導体を中心に産業生産の低迷が続き輸出が日増しに減少するなど、景気が思ったより急激に悪化している反面、物価は今後安定すると予想されるのでコール金利を引き下げた」と発表した。
全総裁は、「7月5日にコール金利を引き下げた後、銀行の預金金利と国公債の収益率をはじめとする市場金利が下落し、社債及び企業手形(CP)の発行が増えるなど、金融市場が安定を取り戻している」とし、「韓銀がコール金利を追加で引き下げたうえ、政府が財政から10兆ウォンを支出する計画であるため、景気の急激な悪化は防げる」と話した。
しかし「通貨金融政策のみでは景気の活性化を図るのは難しいだけに、構造調整を徹底させることで不確実性を取り除くことが大事になる」としつつ、「政府と企業がともに構造調整に取り組まなければならない」と呼びかけた。
韓銀関係者はこれと関連して、「23日頃に発表される予定の第2・4半期の国内総生産(GDP)成長率が当初の予想(3.3%)を大きく下回る見通しだ」とし、「米経済が第4・4半期にも回復しない場合、今年のGDP成長率は2%台に落ち込む可能性がある」との見通しを示した。
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