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ブッシュ米大統領「胚性幹細胞研究を支援」

ブッシュ米大統領「胚性幹細胞研究を支援」

Posted August. 11, 2001 10:26,   

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ブッシュ米大統領(写真)は9日、人の胚性幹(ES)細胞(stem cell)を医療目的に制限した研究に限り、厳しい条件の下で政府資金を提供すると明らかにした。

ブッシュ大統領は同日夜、休暇先のテキサス州クロフォード牧場からのテレビ演説で、賛否両論に分かれていた胚性幹(ES)細胞研究問題に対し、このような結論を下した。

ブッシュ大統領は「民間研究機関は、壊した受精卵でつくられた『胚性幹(ES)細胞株(stem cell line)』をすでに60以上確保している」と明らかにし「この胚性幹(ES)細胞は生死の問題と関係なく、無限の複製が可能なため、これを対象に行なった研究に限り連邦政府が支援することにした」と明らかにした。

ホワイトハウスは、これに関する声明を通じて、連邦政府の支援は不妊治療の目的で提供された受精卵のうち、ドナーの同意の下で廃棄が決まった受精卵からつくられた胚性幹(ES)細胞の研究に限定し、受精卵のドナーにはいかなる金銭的見返りも与えてはならない、と明らかにした。

ブッシュ大統領は 胚性幹(ES)細胞の研究を監督し、生命工学の倫理に関して適切な指針を提示する大統領直属委員会を設けると明らかにした。科学者、医師、法律家、宗教界などが参加するこの委員会は、シカゴ大学のリオン博士が取りしきる。

米国の生命工学界は、今回の決定に対し「パーキンスン病、アルツハイマー病などの不治の病の治療に突破口が開かれる」として歓迎しつつも、支援対象を限定したことについては、不満の意を表明した。

宗教界などからは「胚性幹(ES)細胞研究目的の受精卵の廃棄は殺人行為も同然」だとし、依然として反対の意を表明した。



韓起興 eligius@donga.com