朴賛浩(パク・チャンホ、LAドジャース)のニックネームは「ホーム不敗」。言い換えれば、遠征試合では成績が振るわないということだ。
朴の「遠征ジンクス」は10日ピッツバーグのPNCパークで行われたピッツバーグ・パイレーツ戦でも同じだった。1回からヌネースに三塁打を許してから、立て続けに安打を打たれた。その後、内野ゴロで1点を許した。二死後、ジャイルスには高めの直球が本塁打につながった。朴が1回にホームランを打たれたのは、今季25試合ぶりのこと。
この日、より残念なことは、ドジャースが追い上げの点数を加える度に、朴がすぐ失点してしまった点だ。ドジャースが1対2で追い上げた4回裏の無死、一、二塁でウィルソンにレフトのフェンスを超える3点ホームランを打たれた上、ドジャースが5回表3得点をあげた後、朴は5回裏連続の長打を浴びて2点を許し、敗北を招いた。
先発5イニングの間、三振六つを奪ったが、ホームラン2本を含む7安打、7失点で、先月14日オークランド・アスレチック戦で3と3分の1イニングの間8安打7失点を許したのに次ぎ、最悪のピッチングを見せた。
30度を超える蒸し暑さの上に、腰の異常のせいか、直球は150kmにも及ばず、カーブも威力が落ちていた。
今季11勝8敗に、平均自責は2.83から3.12に跳ね上がった朴は試合の後、「集中力は乱れていなかったが、カーブがよくなかった。ウィルソンにホームランを打たれたボールもカーブだった。ついていない一日だった」と話した。
体調がよくないとしても、朴のようなベテランが大量失点で崩れるというのは、がっかりさせられることだ。特に、ホームと遠征試合でのピッチングの差が大きすぎるというのは、大きな「マイナス要因」。彼はホーム試合で8勝2敗、平均自責1.72で威力を発揮しているが、遠征試合となると、髪の毛を切られた「怪力サムソン」のように力を失い、3勝6敗、平均自責4.83でごく平凡な投手になる。
ナショナル・リーグを代表するジョンソンはホームで7勝3敗(2.45)、遠征で8勝2敗(2.35)を記録しており、カット・シリング(以上アリゾナ・ダイアモンドバックス)はホーム(9勝4敗3.16)より遠征(7勝1敗2.78)での成績がいい。朴が超一流投手に仲間入りするためには「遠征ジンクス」は必ず越えなければならない壁だ。
金相洙 ssoo@donga.com