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仁川空港の遊休地開発、エアーポート72と交渉

仁川空港の遊休地開発、エアーポート72と交渉

Posted August. 13, 2001 10:14,   

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仁川(インチョン)国際空港の遊休地開発事業者選定をめぐる疑惑事件は、検察の捜査にもかかわらず、選定基準と手続上の問題、疑惑の提起背景などをめぐる乱脈ぶりが露呈し、疑惑がさらに深まる様相を帯びてきた。

空港公社側は、ウォンイク・コンソーシアムを優先交渉対象企業に選定した李相虎(イ・サンホ)前開発事業団長に対する逮捕令状が請求されるや、評価基準を再点検する代わりに、第2位で脱落した業者であるエアーポート72と、実施協約を締結するための交渉を進めるとしており、波紋を呼んでいる。

李前団長の後任である徐鍾進(ソ・ジョンジン)開発事業団長は12日、「手続上、手落ちがあったことが明らかになっただけに、現在としては第2位のエアーポート72と交渉するのが一番望ましい」と述べ、優先交渉対象者を変更する意向があることを強く示唆した。

徐団長は、「土地使用料の算出根拠を提出していないウォンイックは、基本条件を満たしていないため、最初から落札から除外されなければならないコンソーシアムだった」としたうえで、「ウォンイックとの交渉留保期間に法律上の諮問を諮って、エアーポート72に問題がなければ交渉を行う」と付け加えた。

公社の関係者が優先交渉者の変更意思を公式に言及したのは、今回が初めで、最近の一連の論議がエアーポート72を選定するために進められてきたのではないかという疑惑まで持ち上がっている。

エアーポート72は、評価審議会議で多額の土地使用料を提示したが、事業能力と財務状態などの項目で点数を取れず第2位に押されたが、姜東錫(カン・トンソック)社長がこれに異義を申し立てた。

同コンソーシアムには、与党民主党の金弘一(キム・ホンイル)議員の義理の弟にあたる尹興烈(ユン・フンリョル)氏が代表を務めているスポーツソウル21が、大株主として参加している。

審査基準が間違っているなら、再公告を出し、改めて事業者を選定するのが妥当ではないか、という質問に対し、徐団長は「その案も検討している」としたうえで、「検察の捜査と法律諮問が終わり次第、公社内部での議論を経て、最終方針を決める」とし、一歩譲る態度を見せた。

これに対して、ウォンイクより工期が3カ月長いという理由で、基本条件審査で脱落したイムクァン土建などは、エアーポート72に恩恵を与えるためのものだとして反発している。

ウォンイック側は、「すでに決定された優先交渉対象者を変えることはありえない」とし 、「エアーポート72に変更する場合、法的に対応する」と明らかにした。

イムクァン土建側も、「ウォンイクやエアーポート72には、評価基準や評価委員を変えるほど寛容な態度を見せている公社が、イムクァンにだけ厳格な基準を適用したのは、『他の黒幕があったのでは』という疑惑まで呼んでいる」とし、「白紙に戻して再び選定し直さなければならない」と主張した。

選定過程で、李前団長は土地使用料の項目を土地使用期間に任意変更し、ウォンイクに有利に進めようとしたという疑惑が持たれており、姜社長は審査結果を覆して、職権でエアーポート72を選定しようとしたことが問題視されている。



jinhup@donga.com