崔京周(チェギョンジュ)はこの日、今季最後のメジャーという大きな舞台で、めげることなく、本来の自分のプレーに徹することが出来た。
大会開幕に先立ち崔が展望した勝負の鍵は距離と正確さだった。もともと今大会のコースは長距離ではあるが、ラフが深いため、フェアウェーを少しでも外す場合、苦しい展開となる。
この日、崔はいつもとは違ってサンドウェッジを頻繁に使った。深い「バーミューダ・ラフ」に入れる場合、まともなスウィングさえできずパーセーブが難しくなると見て、むしろバンカーに入れるのがましだと判断した。
崔は、普段からサンドウェッジには自信があり、この日はことある毎にバンカーにボールを入れたが、却って余裕を持ってスコアを伸ばすことができた。
1番をバーディーで決めて好スタートを切った崔は、2番セカンドショットがラフに落ちてこの日唯一のボギーを叩いた。しかし、5番のバーディーに続いてティーショットがバンカーに入った9番と12番でバーディーを沈め、さらに13番でもバーディーを加えてトップ争いに名前を連ねた。
初日の最大の関心事だった今年メジャー大会トップの対決においてはデュバルが完勝した。今年マスターズを制したタイガー・ウッズ(米国)、全米オープン優勝者のグーセン(南アフリカ)と一緒に廻ったデュバルは、前半9番までに3連続バーディーなどを決め、2位グループに入った。
反面、大会3連覇を狙うウッズは4バーディー2ダブルボギー3ボギーと、3オーバーで100位タイまで転落して予選落ちを心配する苦しい出だしとなった。ウッズは15番(パー3)グリーン周辺でのチップショットがグリーンを横切って池に入ってダブルボギーを叩き、3番(パー4)ではセカンドショットがラフに入った後、4オン2パットで一気に2打を失うなど、彼としては珍しく全体的に乱れる一日だった。
ウッズが予選落ちになると、アメリカプロゴルフツアー73大会連続予選通過の記録に終止符を打つことになる。
初日のリーダーボードトップに出たウェイトは、ボギーなしの6バーディーと、コースレコードで回り、突風を巻き起こしている。
93年のケンパオープンが唯一の優勝経歴のウェイトがスポットライトを受けたが、2打差で追いかけている2位タイが9人、3打差の11位タイも12人にもなり、「1日天下」で終わる可能性も高い。
一方、出場した選手の3分の1に及ぶ55人が広くて長いコースを積極的に攻略し、アンダースコアーをマークしており、「あまりにも平凡なコース」ではないかという指摘を受けた。<李州>
金鍾錫 kjs0123@donga.com