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10年間で1544億ウォンを費やした結果、新薬開発はたったの1件

10年間で1544億ウォンを費やした結果、新薬開発はたったの1件

Posted August. 22, 2001 10:18,   

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毎年数兆ウォンもの政府予算が投入される国家研究開発(R&D)事業の大半が、課題の選定や執行、評価、事後管理の過程で無計画に進められ、巨額の血税が無駄使いされていることがわかった。

こうした事実は監査院が21日、国会産業資源委員会の申栄国(シン・ヨンクク、ハンナラ党)議員に提出した国家研究開発事業の推進実態に関する監査結果資料で明らかになった。監査院は昨年9月4日から40日間、研究開発事業を行う19の部署のうち、科学技術部(科技部)、産業資源部(産資部)、情報通信部の7部署の国家研究開発事業の監査を行った。

資料によると、これらの部署は参加企業が途中で研究を諦めたことで中断されたにもかかわらず、これを成功だったと評価したり、研究遂行企業が研究結果を活用して売り上げが発生したにもかかわらず、技術料を徴収しないなど、ずさんな事後管理をしてきた。

次は分野別に見た研究開発事業推進の実態と問題点。

▲研究技術の課題選定=科技部の3部署は、内外の急変する技術市場変化の流れを正しくつかめなかったために、31の研究課題を選定して、政府拠出金116億2800万ウォンを投入したが、結局研究を中断するほかなかった。

産資部は、研究機関の未熟な技術や事業性のない課題を選定したことで、33億6900万ウォンを無駄遣いした。農林水産部は94年末から、「現場で困難な、必要な技術開発事業」など34の課題を産学研の共同課題ではなく、大学もしくは研究所単独の遂行課題に選定し、総研究費55億7900万ウォンを浪費した。

▲研究技術の課題遂行=科技部は、研究責任者が途中で研究を諦めたり、研究参加企業が研究から手を引いたりして、95の課題を中断し、政府拠出金203億ウォンが消えてしまった。

保険福祉部は、危険の負担が大きく、多くの予算が必要な新薬開発事業に、外国企業に比べて零細な国内製薬企業に、共同研究方式を取らずに個別企業に単独研究事業として推進し、およそ300億ウォンを援助しながらも成果をあげられずにいる。

環境部は、「清浄工程設計による普及型メッキ廃液処理技術開発」など2つの課題を参加企業が途中で手を引き研究が中断されたにもかかわらず、制裁を課するよりは中間研究実績を「成功」と評価したりした。

福祉部は95年から新薬開発をめざして、120の課題に300億ウォンを支援しながら、このうち一つを除く119の課題を1社に与えて、個別研究をすすめるようにした。こうした支援方式のために、91年から昨年まで支援された1544億ウォンのうち新薬開発にまで進んだ事業は、SKケミカルが開発した抗がん剤、「サンフラジュ」だけだった。

▲結果の評価および事後管理=科技部は、研究が終わった後も実用化に向けて追加措置を取らなかったために、結果的に約55億8000万ウォンを無駄遣いした形となった。

また、保険福祉部はSKケミカルの「第3世代の抗がん剤」新薬開発の課題に、12億5000万ウォンを投入して、2000年8月現在19億5000万ウォンの売り上げが発生したにもかかわらず、技術料8億ウォンを徴収していないなど、4部署が合計52億6000万ウォンの技術料を徴収していないことがわかった。

科技部などの4部署は、研究開発費の執行残額や不当執行分の回収金など計120億ウォン余りを国庫に戻さず転用しており、また未使用予算840億ウォン(99年末)から発生した利子も納めていない。



宣大仁 eodls@donga.com