林東源(イム・ドンウォン)統一部長官の更迭を求める問題で、与党とハンナラ党が激しく対立している中、自民連が26日、林長官の辞退が党論であることを重ねて表明したことから、早ければ今週中に予定されている金大中(キム・デジュン)大統領と金鍾泌自民連名誉総裁との会合が問題解決の山場になるものと見られる。日本を訪問している金名誉総裁は28日に帰国する。
大統領府関係者はこの日、「更迭は避けられないとの大統領府の立場は確固たるものだ」とし、「ハンナラ党が提出した林長官の解任決議案に対しては、金名誉総裁が帰国し次第、意見の調整を行って対応策を探っていく方針だ」と述べた。
しかし、自民連の邊雄田(ビョン・ウンジョン)スポークスマンは「林長官が辞退しなければならないという我が党の立場にはまったく変りがない」と述べた。
ハンナラ党の権哲賢(クォン・チョルヒョン)スポークスマンも記者懇談会を開き、「北朝鮮を十分に理解していない林長官は統一部長官としての資格がなく、民族の重大事を総括する資質に欠けている」として、林長官の交替を改めて求めた。
これに対し、民主党の田溶鶴(チョン・ヨンハク)スポークスマンは、「野党が党利党略にとらわれ、対北朝鮮政策を総括する担当長官を相手に解任案の攻勢をかけるのは無責任な態度だ」と非難した。
民主国民党の金潤煥(キム・ユンファン)代表もこの日、「金大中政権が心血を注いで進めてきた対北朝鮮包容政策の牽引役を果たしてきた人物の解任を求めるのは連立与党の道理ではない」と述べ、自民連の辞退の主張を批判した。
一方、季萬燮(イ・マンソプ)国会議長はこの日、「懸案に対する立場」と題した報道資料で、林長官の解任決議案を国会法に従って原則通り処理すると述べた。
尹永燦 yyc11@donga.com