投げるボールは全て「記録」と結びつく。
米メジャーリーグのアリゾナ・ダイアモンド・バックスの「韓国製核潜水艦」金炳賢 (キム・ビョンヒョン、22)が今月27日、フィラデルフィア・フィリーズとの遠征試合で今季4勝目(3敗13セーブ)を挙げた。
自らの一シーズン最多試合出場記録(62試合)を塗り替え、遠征試合無失点記録は18試合、24と3分の1イニングへと伸ばした。脱三振も4つを加え、シーズン108個で、自らの記録(111)にあと3つと迫った。17セーブポイント(SP)で去年の20SPを超えるのも時間の問題。
金炳賢は同日3対3と引き分けとなった9回裏にマウンドに上がった。4日連続の登板にもかかわらず、球威には全然変わりがなかった。強打者トラビス・リーとダグ・グランビルを連続三振にしとめ、トーマス・ペレスは2塁手直線打球アウト。
延長10回表にレジー・サンダースが決勝1点ホームランを放った。勢いに乗った金炳賢は10回表にトード・フラットを空振り三振でしとめた後、ペリペ・クレスポを右翼手の方向へ浮いたボールで処理。ジミー・ロリンズに右翼線上2塁安打を打たれたが、マーロン・アンダーソンを再び空振り三振にしとめ、試合を終えた。
これにより、金炳賢は平均自責点を2.76ポイントから2.69ポイントへと下げ、99年デビューからわずか178と3分の1イニング以内に通算250脱三振を記録した。
この日、シカゴ・カブスのトリプルAで活躍しているチェ・ヒソブ(22・アイオワ・カブス)も2試合連続ホームランを打つ勢いを見せ、9月には韓国人打者初のメジャーリーグ入りが期待されている。
一方、金善宇(キム・ソンウ、24、ボストン・レッドソックス)は同日マイナーリーグへ降ろされた。ボストンは負傷者リストに挙がっていたエースのペドロ・マルチネスを25人エントリーに載せ、金善宇をシングルAのサラソタへ降ろした。ところが、金善宇は来月2日エントリーが40人と拡大されると、メジャーリーグへの返り咲きが確実とされている。
張桓壽 zangpabo@donga.com