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[社説]党政刷新はもはや先送りできない

[社説]党政刷新はもはや先送りできない

Posted August. 29, 2001 09:33,   

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金大中(キム・デジュン)大統領が、ついに民主党指導部と大統領府秘書陣の改編など、党政刷新の積極的な検討に乗り出したようだ。敢えて「ついに」と言ったのは、党政刷新の必要性が、昨年の末以来、少なくとも今春の民主党若手議員らによる「抗命」以来、唱えられてきた懸案だからだ。

金重権(キム・ジュンクォン)民主党代表の「一時的な党務拒否」は、政権与党代表と東橋洞系(金大統領の側近)中心の大統領府秘書陣との葛藤が、危険水位に達したことを示す「象徴的ハプニング」である。今回のハプニングの裏には、金代表のソウル九老甲の再選出馬に対し、大統領府のある人物がこれを妨げようとしただの、大統領府側がこれまで金代表を絶えず揺さぶってきたなど、与党勢力内のパワーゲームが内在している。

国民が注目し、懸念している点は「パワーゲーム」そのものよりも、それが国政全般に及ぼす害悪である。ただでさえ政府は、激しい社会の対立を収拾して残りの任期の締めくくりをしなければならない時期にきている。このような時に、権力の二つの軸とも言える大統領府と与党が、互いに不信感を抱き反目していては、国政がうまく運営されるはずがない。

よって金大統領は、これ以上時間を引き伸ばしてはいけない。党と大統領府の果敢な改編で、遅れを取った国政刷新の一大契機とする決断が必要だ。過度に慎重になるあまりタイミングを逃がしたり、求心力の低下を恐れ「側近」重視の控え目な改編に止まれば、刷新の效果は期待し難いだろう。

人事改編の時期および範囲より重要なことは、党に実質的な自律性を保障するかということだ。民主党の前身である国民会議以来、政権与党の不満は、党が事実上大統領府に従属してきたということだ。民主党の若手議員らの「抗命」も、党が大統領府を中心にした「非選ライン」に左右されることへの反発であった。「実勢」と言われた金代表でさえ「党務拒否」で抗議したことは、民主党が依然として大統領府の影響力から抜け出せていないことの証拠ではなかろうか。

自主性のない政権与党が、正しい政党政治を主導することはできない。政治はなく政争しかない今日の政治の現実も、それと無関係ではないだろう。政治改革は、政党を立て直すことから始められなければならない。金大統領の党政改編は、このような大枠の認識転換を基本に置うべきである。

繰り返し強調するが、国民は大統領が約束した国政刷新に待ちくたびれた。これ以上時間を引き伸ばしてはいけない。