「数カ月前までは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に改革の兆しが見られたが、今北朝鮮の指導者金正日(キム・ジョンイル)は洗脳された住民と同じく、やる気を無くし麻痺しているようだ」
英国BBC放送は29日、平壤ルポを通じて、北朝鮮体制と金正日国防委員長のリーダシップを強く批判した。BBCは英朝国交樹立と7月の駐朝英国大使館の開設をきっかけに、北朝鮮の現地取材を行った。
ブライアン・ベロン特派員は、「北朝鮮の住民らは、金日成(キム・イルソン)親子を神のように崇拝しながら暮らしているが、その代価は災いのような孤立と生活水準の低下、そして飢餓」だと皮肉った。
次はその報道内容を要約したもの。
「西欧諸国らが、北朝鮮にミサイルと核兵器を放棄するように圧力を加えている間、北朝鮮の首都平壤に史上初めて英国大使館がオープンした。
朝鮮戦争中に北朝鮮と戦い、それから50年が過ぎてやっとこの隠遁の国に大使館を開設したのである。ジェイムス・ホア大使代理は、「私たちはここで北朝鮮に変化をもたらすことができると考えている」と述べた。
金日成主席は7年前に死亡したが、いまだに国家元首として記憶されている。金主席の 遺体は英国のバッキンガム宮殿より大きな記念館に安置されている。
しかし、地方に行くと、貧困と廃墟がその金主席が残した負の遺産だということがわかる。旱ばつに続いて洪水の被害に見舞われたこの教祖主義共産国家は、深刻な食料不足にあえいでいる。
北朝鮮に常住する国連救援チーム長のデイビッド・モトンは、「世界食糧計画(WFP)の援助を受けている子供たちは数百万トンの救援食料で何とか命をつないでいる。実際、危機に瀕している人たちは大人、特に都会に住んでいる大人たちだ」と語った。
こうした危機に対処すべき金国防委員長は最近、自分の特別列車で3週間ロシアを訪問した。北朝鮮の住民らは金日成親子を神のように崇拝しながら暮らしているが、その代価は災いのような孤立と生活水準の低下、そして飢餓だ。
平壤当局は、自分たちが解放的かつ技術的にリードしているかのように映ることを願っている。しかし、彼らが見せてくれた、インターネットを楽しむ子供たちの姿などは、偽りだった。この秘密のベールに包まれた警察国家にはリンクするウェブ・サイトなどないからだ」
朴濟均 phark@donga.com