Go to contents

[社説]道理と刷新しかない

Posted September. 05, 2001 09:45,   

한국어

国会で林東源(イム・ドンウォン)統一部長官の解任決議案が可決したことを受けて、金大中(キム・デジュン)大統領と与党民主党幹部は、二つのことを深く認識しなければならない。

第一は南北問題の解決が最善の策で、現政権の看板政策だとはいえ、韓国社会の一部には好むと好まざるとを問わずその手続きと進行に反対し、異議を唱えている「壁」が存在していることを現実として認めなければならないことだ。

いわゆる太陽政策が金大統領なりの信念、それに「少数与党」の業績意識が加わって強行される過程で国内外の拍手や喝采も浴びたが、それに相応する反対と叱咤の声も沸き起こった。

今回の解任案の可決はまさに国会議事堂の中に後者の意見を代弁する勢力が多数を占めていることを示した。もし、このような現実を拒否し、無視するとすれば、これは議会主義への挑戦としてみなされるだろう。

第二に、金大統領と民主党は、名実共にレームダックを認め、これに適応していかなければならないことだ。これに失敗すれば、金大統領にしても、民主党にしても大きな打撃となり、国と経済、社会の基盤に大きなダメージを与えかねないという事を心に留めなければならない。

本格的に現れはじめたレームダックを現実として受け止め、理に叶った正しい方法で民心に近づき、野党との調和を図る政治が求められる。

現政権は最初から「少数与党」として出発して苦戦を強いられ、去年の4月13日の総選挙の結果、与野党が逆転して、さらに身動きがとりにくい状態となっている。それにもかかわらず、多数を占めている野党との対話よりは群小野党の自民連との協調体制にこだわり、議員の移籍による自民連の交渉団体化に躍起となってきた。しかし、今回は自民連との対立ですべてが水の泡と化した。

これからの選択の幅は限られている。金大統領と民主党は「力と数」の論理を捨て、政治力と対話で任期末を切り開いていくしかない。青瓦台と与党の一部では今回のことをめぐり「国民を相手にした政治」を云々しているが、これは危険な発想だ。国民が地域ごとに分れている現実を直視すれば、とても口にできないはずだ。市民グループを指してのことかはわからないが、単なる世論を意識したパフォーマンスでは政局の反転どころか混乱と内紛を煽るだけだ。

国政の刷新は他ならぬ金大統領自身が国民を相手にした約束だった。政府与党の人事権を握っている金大統領は歴史と国民を真剣に考えて、冷静な姿勢で内閣、そして民主党と青瓦台の人事を入れ替えなければならない。任期切れを迎えている金大中政権の人事改革を国民が見て金大統領の意志を読み取り心か動くように、政府は人心一新を図るべきである。