野党ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)総裁が7日、金大中(キム・デジュン)大統領が、8.15光復節(日本植民地支配からの独立記念日)記念演説で提案した与野党トップ会談に応じる意向を示したことに対し、大統領府と与党民主党はこれを歓迎するとした後、早期に会談議題の折衝などに向けた重鎮レベルの実務協議を行なうことを提案した。
金大統領は10日、大統領府秘書陣と民主党幹部らの陣容を新たに構成する予定であり、トップ会談は民主党の新たな指導部が構成された後の来週末ごろ開かれるものと見られる。
李総裁は同日、議員総会で「金大統領とも会って危機を乗り越えるための方法について真剣に話し合う意向がある」とし与野党トップ会談を逆提案した。
李総裁はまた「前職大統領を含めた国家長老や政治・社会の各分野の指導者らとも会って意見と忠告を聴取したい」とし、「現在のような極めて深刻な混乱と危機状況において、国民に希望と期待を与えられることならば誰とでも会って共に話し合っていきたい」と述べた。
また「いまは大統領が、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に対する政策の問題点と言論弾圧の実体を素直に認識して、経済回復を図り、国民統合の実現に向けて全面に立たなければならない」としたうえで、「そうした場合は野党も積極的に助けるだろう」と付け加えた。
これと関連し、大統領府スポークスマンは「金大統領が8.15光復節記念演説で提案したトップ会談を李総裁が受け入れたことを歓迎する」とし、「会談の早期実現を期待したい」とコメントした。
同スポークスマンは、さらに「今回の会談が国民にとって政治への信頼を回復できる生産的な実りのある会談になるよう、双方の重鎮レベルで事前協議が行われることを期待する」とし、「今回のトップ会談は国家的に厳しい時期に開かれるだけに、両トップが国民生活と民族問題などに対し虚心担懐に意見を交すことによって国民の期待に応え、希望を与える会談になることを望む」と強調した。
尹承模 ysmo@donga.com