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ソウルの水道水をめぐるウィルス議論

Posted September. 10, 2001 09:37,   

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国会環境労働委員会所属のハンナラ党議員とソウル大学の金相鐘(キム・サンジョン)教授は9日、「8月28日から9月5日までソウルの12の地域の水道水を調べた結果、西端(ソチョ)地区、盤浦(パンポ)地区、漢江(ハンガン)市民公園の水道水からアデノウイルスが検出した」と発表した。

アデノウィルスは腸ウィルスの一種で、急性腸炎や呼吸器疾患、流行性結膜炎の原因となるウィルスとして知られている。

金教授は、「ごく一部の試料のみ分析した今回の調査で、ウィルスの検出率が8.3%にのぼり、このほど環境部が実施した全国中小都市の水道水調査時のウィルス検出率5%よりはるかに高い」としたうえで、「これは、ソウルなど大都市の水道水は安全であるとした環境部の発表を真っ向から覆すもの」と述べた。

金教授はまた、「ソウル市の水道水調査地域12ヵ所のうち、半分にあたる6ヵ所の水道水の残留塩素濃度が基準値を割っており、水由来疾病の拡散に対する予防機能を失っていると見られる」と述べた。

しかし、ソウル市の関係者は、「金教授チームは、世界的に公認されていない遺伝子検索法を使っているが、この方法を使うと死んだ細胞まで検出されるため、結果を信頼できない」とし、「残留塩素が不足しているとの主張については、再調査を通じて事実と確認されれば、即時措置する」と述べた。



宋寅壽 issong@donga.com