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[社説]「東橋洞系秘書室長」出身の党代表

[社説]「東橋洞系秘書室長」出身の党代表

Posted September. 11, 2001 09:56,   

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与党民主党の党務会議で昨日「形式上の全会一致」で韓光玉(ハン・グァンオク)代表承認案が処理されたが、それで党内の意見のずれや内紛の要因まで解消されたわけではない。党総裁であると同時に大統領でもある人事権者の権威を優先して考慮したことによる取り繕いに過ぎないと見るのが正確だろう。昨日の会議が票決処理および承認延期の主張などで論議が繰り返されたという点を見るだけでも、内部の確執や内紛の素地は依然変わっていないことが見て取れる。

一部の最高委員と若手議員らの韓代表に対する拒否および党底辺にある不満が、韓代表個人に対するものというよりは、大統領秘書室長がそのまま党代表のポストに降りてくる「(大統領府直轄システム)にあるとすれば、結局今回の問題の根源は金大中(キム・デジュン)大統領のリーダーシップにある、というのが我々の見方だ。

大統領秘書室長が政権党代表のポストにそのまま降りてくるのは、「見た目がよくない」という形式の次元だけの問題ではない。政党の自律性と国会の独立性という民主政治の根本と直結した問題だ。現政権下で、政権党は常に大統領府直轄体制から抜けきれず、それは議会民主主義を阻む主な要因として働いてきた。このような根本的問題に目をむけず、ただ政権安定のための身内体制強化に汲々としているようでは、刷新とは程遠い人事を免れることはできない。

身内体制の中核がいわゆる東橋洞系(ドンギョドン、大統領家臣グループ)というのは言うまでもない。よって、金槿泰(キム・グンテ)最高委員が「東橋洞系解体」を求めたことについて「大統領を作った人たちがお茶を飲んで集まることに対して、そんなことまでするなと言うことか」と言い逃れするのは、問題の本質からそれたごり押しに過ぎない。

ともあれ、韓代表は党内の問題を民主的に収拾し、野党の協調を得て「与小野大」の政局を運営するという難題に直面することになった。それならば、「秘書室長の忠誠心」だけでは不充分だ。「党代表としてのしかるべき役割」を果たせなくてはならない。必要ならば大統領府に対しても「ノー」と言うすべを知るべきだろう。特定派閥との癒着も切るべきだ。そうできてこそ、韓代表自身が「刷新の対象」から刷新の主体になれるだろう。そうしてこそ、「形式的全会一致」ではなく実質的な党代表として承認を受けたことになる、という点を自覚してほしい。

再三言うが、国民は今回の与党政府の刷新に失望している。民主党内部の不満もまた、国民の声だという点を、韓代表は痛感すべきだ。「東橋洞系秘書室長出身」である政権党代表の今後が注目される。