Go to contents

イスラエル、高官協議を一方的に取り消し

イスラエル、高官協議を一方的に取り消し

Posted September. 11, 2001 09:57,   

한국어

イスラエルは、9日に発生した3件の爆弾テロを理由に、今週中にパレスチナ側と行う予定だった高官会談を、10日、取り消した。また、イスラエル軍戦車は、ヨルダン川西岸パレスチナ自治区域に向けて9日、夜通しで報復砲撃を加え、パレスチナ警察官1人が死亡した。これで中東問題の平和的解決の可能性はさらに薄くなった。

9日、イスラエル北部の休養都市ナハリヤの駅で自爆テロを犯した人者がアラブ系イスラエル人であったとが明らかになり、1年間続いた流血事態は新たな局面を迎えそうだ。イスラエル国籍を持つアラブ系イスラエル人がパレスチナの立場から自爆テロをしたのは初めて。

イスラエルラジオは9日、自爆テロを犯しイスラエル人4人を死亡させ36人を負傷させた後自らも爆死した犯人が、アラブ系イスラエル人ムハマッド・フバイシ(48)氏であると伝えた。これまで自爆テロ犯は、主に10代後半から20代始めのパレスチナ人青年だったが、今回はイスラム武装組織メンバーとして活動してきたアラブ系イスラエル人がテロを起こしたという点でイスラエル国民は驚きを隠せない様子。

イスラエルの人口600万人のうちアラブ系は20%の120万人と推測される。彼らはヨルダン川西岸とガザ地区の自治区域に住むパレスチナ人を同情している。昨年9月流血事態が起きて以来、13人のアラブ系イスラエル人がイスラム武装団体に関わったり、イスラエル側を攻撃したという理由でイスラエル警察によって射殺された。

イスラエル政府は10日、「今回の自爆テロの背後には、イスラム原理組織のハマスがある」とし、今週予定していたパレスチナ自治政府のアラファト議長とイスラエルのペレス外相との会談を拒否すると明らかにした。

しかし中東を歴訪中の欧州連合(EU)モラキノス特使側は、会談は予定通りエジプトの紅海沿岸の休養地タバで開かれると述べた。

一方、今回の会談が実現すれば、ブッシュ米大統領が今月末ニューヨークでアラファト議長と会談し、仲裁案を提示する可能性が高いとニューヨークタイムズ紙が9日報じた。アラファト議長は今月末、第56回国連総会に出席するためニューヨークを訪れる計画だ。



白庚學 stern100@donga.com