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ブッシュ大統領、政治危機も「遺伝」?

Posted September. 11, 2001 09:57,   

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米国のブッシュ大統領が経済問題で父親のブッシュ元大統領が嘗めたのと同じような政治的困難に直面していると、ニューヨークタイムズ紙が9日報じた。

タイムズ紙は、ブッシュ元大統領が90年に予算問題をめぐって議会との対立する過程で、自分の選挙公約を破って税金を引き揚げたことで、結局は再選に失敗したことを指摘したうえで、今のブッシュ大統領も経済悪化と議会の挑戦など同じような状況に置かれていると分析した。

ブッシュ元大統領は90年、景気鈍化や税収と財政支出に対する予測が誤ったため、連邦政府の支出を30%以上削減するか、または社会保障制度への支出の削減や増税の3通りの案の中で一つを選択しなければならない状況に追い込まれていた。

大統領は同年6月、結局、増税に踏み切り「景気拡張と雇用を持続させることが公約を崩さないことよりも重要だ」とし、「私は正しいと思うことをした」と述べ、国民説得に乗り出した。

しかし、これに激昂した共和党は、税金引き上げ案が含まれた予算案の議会通過に反対して大統領を困らせたばかりか、2年後の大統領選でも積極的な支持を示さなかった。このため、ブッシュ元大統領は、予備選挙の段階から苦戦を強いられ、最後には民主党のクリントン候補に苦杯を喫した。

タイムズ紙は、最近の経済状況のため、ブッシュ大統領も財政運用のためには社会保障基金に手をつけたり、国防費の削減、または減税政策の撤回など、気乗りのしない選択に迫られていると予想した。

タイムズ紙は、減税政策の撤回はブッシュ大統領として到底受け入れられるものではなく、国防費削減は公約の破棄になるうえに重要な政治的支持者らが背を向ける恐れがある、と指摘した。

また、国民から人気の高い財政支出プログラムを縮小は、社会保障基金を使用するよりも大きな政治的な損害をもたらすと見られている。タイムズ紙は、「今秋、最も大きな政治課題は、ブッシュ大統領が公約を破って社会保障基金に手をつけるかどうか」だとし、「多数の経済学者と予算専門家らは、大統領と議会が社会保障基金を触らないため財政支出を縮小することが不可能であることを自覚するだろう、と見ている」と伝えた。



韓起興 eligius@donga.com