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崇實大学、「学長再任」めぐり9ヵ月間攻防

崇實大学、「学長再任」めぐり9ヵ月間攻防

Posted September. 12, 2001 09:33,   

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10日午後10時、ソウル銅雀区上道洞(トンジャクグ・サンドドン) にある崇實(スンシル)大学のキャンパス。

建物ごとに大型の横断幕とポスターが無造作に貼り付けられている。学生運動が盛んだった80年代の大学キャンパスの騒々しさがそのまま繰り返されているといった感じだ。「必勝」「絶対反対」と赤い字で書かれた横断幕の後ろにハンギョンジク記念館の1階にある大講堂で、108人の教授らが悲壮な面持ちで教授職集団辞職届けに順番に署名をしていた。

現在の魚允培(オ・ユンベ)学長の再任反対を掲げる教授らがこの日、無期限の集団ハンストという極限闘争に突入すると、大学側では2学期の時間割りを提出していない一部の教授らに対して第1次職位解除を通知したが、それに対して教授協議会が再び教授職集団辞職を決意する場だった。9ヵ月間漂流していた崇實大学の校内紛争が、ついに破局を迎えようとしていた。

▲事態の経緯〓崇實大学の校内紛争は昨年12月、財団理事会が教授、学生らが中心となった学長推薦委員会の意見に反して魚学長の再任を決めたことがその始まりだった。

その後、理事会での学長再任決定に反発する教授と職員、学生からなる「学長退陣のための全崇實人共同闘争委員会」が今年3月に結成され、「学長出勤阻止闘争」と労組や学生たちのストライキ、授業拒否が続いた。

長期化していた崇實大学の紛争は先月初め、財団側が紛争以来初めて臨時理事会を召集し、一時的に解決の糸口を見出したかのように見えたが、財団側が立場に変化を示さず進展が見られなかった。

この過程で先月末、校内の電算網内の新学期関連資料が削除された事件が発生した。この事件が引き金となって、共同闘争委員会側の仕業と疑った財団側と「学事行政が混乱している原因をとんでもないところで求めている魔女狩り」とする共同闘争委員会との攻防が加速化し、双方の感情の溝はさらに深まっていった。

▲争点〓教授協議会(金鴻振会長)は、学長の再任命に反対する理由として魚学長が教授らの「道徳的な信頼」を失っている点、そして行政遂行能力の面で「失敗した学長」であることを主張している。

魚学長が在任期間中に教授の選任と学科長の任命などにおいて、教授の意見を無視したまま独断的かつ非民主的に学校を運営し、それによって教授らの「道徳的な信頼」を失ったというもの。教授協議会側は、99年4月と昨年5月の2回にわたって教授らを対象に行った学長業務遂行能力の中間評価で、85%に達する教授らがマイナスの評価を出したほどの「失敗した学長」であるとしつつ、学長の無能を問題視してきた。

これに対して大学側は「学長の選任は財団理事会の固有権限であり、適法な手続きによって任命された学長を教授協議会側で反対するのは理屈に合わない話」だとして一蹴した。

魚学長は在任中に違法行為や汚職事件などを犯した特別な欠格事由がなく、むしろ財政基盤を強固にするなど、学校発展に貢献したということ。大学側によると、魚学長は経済危機による財政難の最中でも、大学の財政規模を経済危機以前の3倍に近い800億ウォンに拡充する一方、情報化大学など特化事業を進め対外的なイメージアップに寄与したとしている。

同大学の企画調整室長である李允植(イ・ユンシク)行政学科教授は、2度にわたる中間評価も反対立場にある一部の教授たちが片手落ち的に進めた結果だとしながら、「当時、評価に参加した教授はごく一部に過ぎない」と反論している。

▲見通し〓10日の大学側の職位解除を知らせる通知と、これに対抗した教授たちの集団辞職の決意で対立はピークに達しており、双方は現在仲裁や対話の糸口も見出せない状態だ。当面、校内騒動が沈静化する可能性は薄いものと見られている。

崇實大学は、校内電算網の麻痺により授業開始が10日も遅れた不安定な状況が続く中で2学期を迎えている。そのうえ教授たちが集団辞職という最後のカードをきる場合、学事行政が全面的に麻痺されかねない状況となっている。



changkim@donga.com