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李容湖氏のロビー、税務署でも通じていたか

李容湖氏のロビー、税務署でも通じていたか

Posted September. 15, 2001 09:27,   

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「口座追跡で相当部分が明らかになった。KEP電子はもちろん持主会社である世宗(セジョン)投資開発も危機だ。高官レベルを通じて制圧するのが最善だ」。(李容湖氏側の報告書の内容)

「加算税だけ払えば済む問題だ。1億3000万ウォンを正当に賦課した」。(ソウルクムチョン税務署)

会計操作の事実が明らかになったことで李容湖(イ・ヨンホ)氏側は大きな危機感を感じたが、いざ徴税当局は大したことのない問題として判断した。そのため600億ウォン台の横領および株価操作の容疑で身柄を拘束されているG&G(旧世宗投資開発)会長の李容湖氏の系列社、RGBシステムの脱税容疑が、99年10月に国税庁によって摘発されたにもかかわらず形式的な処罰にとどまっていた。

これは、ソウル地検が昨年5月李氏を緊急逮捕したにもかかわらず帰宅措置した事実と共に、司法と租税という国家存立の二大根幹がずさんな形で保たれていることを意味するものと考えられる。

とりわけ李容湖氏側が作成した内部報告書や資金引出記録などは、李氏が口癖のように語っていた「私の能力は...」という話が誇示型の発言ではないかも知れないということを示唆する部分だ。

▲国税庁が知らなかったか?=ソウル地方国税庁の麻浦(マポ)税務署は、99年10月以降李容湖氏系列のKEP電子が偽の領収書を買い入れて帳簿を操作した事実を把握した。李容湖氏が所有しているKEP電子の李某部長が当時作成した「麻浦処理方法」には、「KEP電子、世宗投資開発(現・G&G)などの銀行口座の追跡で(調査が)相当部分進展している」と記されている。報告書の最後の部分には、「特別税務調査が行われれば親会社のKEP電子はもちろん、持主会社である世宗投資開発も深刻な問題だ」となっている。

しかし麻浦税務署から資料を提出してもらったクムチョン税務署は、「正当な調査を行っており、付加税を賦課すれば済む問題だったのでそのまま執行した」と説明した。

結局、税務当局の消極的な処理ゆえに、李容湖氏は危機から逃れることができ、同氏の犯罪行為も続けられた。最高検中央捜査本部が請求した逮捕状によると、李氏は99年10月以降も△宝船の株価操作154億ウォン△系列社の横領218億ウォンなどの容疑を受けている。

▲ロビーが通じた?〓東亜(ドンア)日報が単独で入手した検査の捜査資料には李容湖氏が税務調査を防ぐためロビーを図っていたという徴候が頻繁に表れる。

「麻浦対処方法」には3の解決法が提示された。△第1案—拡大を防ぐため高位レベルを通じた制圧が最善策△第2案—麻浦税務署の担当班長—課長・署長のラインを直接接触し解決する方策△第3案—最悪の場合特別税務調査を受ける方策が記されてある。

世宗投資開発の資金日誌によると、李容湖氏の義理の兄弟である金(キム)某氏は99年10月22日に世宗投資開発から業務推進費の名目で1000万ウォンを引き出した。このカネは、同日RGBシステムの管理担当洪(ホン)某氏に手渡された。洪氏は「ことの円満な解決で1000万ウォンを受け取る」という自筆の領収書を金氏に渡した。洪氏はその翌日麻浦税務署に出頭し調査を受けている。

洪氏は、麻浦税務署のチョン某、郭(クァク)某両氏が行った調査過程で「帳簿操作の事実」を否認するため全力を尽した。しかし「(帳簿とは異なり)RGBシステムは利益をあげたことがない」と供述した。帳簿上にはRGBシステムが利益を出したものとなっていた。事実上、帳簿操作などを認めたのだ。



金昇鍊 srkim@donga.com