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米、「テロ報復は長期戦」宣言

Posted September. 18, 2001 10:00,   

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米国は16日、パキスタンを通じてアフガニスタンにイスラム過激派指導者オサマ・ビンラディンを引き渡すよう最終通告する一方で、ブッシュ大統領など政府幹部らが前面に出て、一斉に今回のテロとの戦争が長期戦になると宣言するなどテロ犯と操縦勢力を根絶させる強い決意を示した。

ブッシュ大統領大は同日、チェイニー副大統領、パウエル国務長官らと国家安保会議を開き、今は戦時体制下にあることを改めて確認したうえで「テロとの戦争」を、過去における正規戦とは全く異なる形の長期戦で取り組む考えを明らかにした。

これと関連し、英BBC放送は、米高官の話として、米国の対テロ戦争は戦線が拡大されるだろうとし、アフガニスタンだけでなく最大60カ国が目標になる可能性があると報道した。

ブッシュ大統領は、「われわれは世界の邪悪な集団を最後まで追いつめて取り除く」と強調し、米国民が通常の活動に復帰することを促した。

また、ビンラディン氏が犯行を否定する声明を発表したことについて、「彼は最も有力な容疑者で、疑いの余地がない」と述べ、ビンラディン氏の主張を一蹴した。

チェイニー副大統領も、米NBC放送に出演し、「われわれはクルーズミサイルの何基かを撃ち込んで済ませるのではなく、数年がかかるかも知れない長期戦を目前にしている」とし、テロとの戦争にためには軍事的攻撃と並行して暗殺工作といった「汚い戦争(dirty war)」も辞さない方針であることを明らかにした。ラムズフェルド国防長官も、ABC放送の時事番組で「戦争は数日間ではなく、数年も続くだろう」述べたうえで、戦争を遂行する過程で核兵器の使用も排除しないことを示唆した。

しかし、米国はパキスタンを通じてアフガニスタンに4日以内にビンラディン氏の身柄を引き渡すことを要求する一方で、今週中に国務省のアーミテジ副長官をロシアに送り、アフガニスタン攻撃に必要な情報や支援を要請する予定だ。このため、実際に攻撃が行われるのは早くても今週末になるものと見られる。

一部の専門家らは、米政府が長期戦を宣言したことから、パキスタン、インド、バングラデシュなどの中央アジア国家に、全面的なアフガニスタン攻撃のための基地を確保し完全に準備を整えるまでは、軍事行動の開始が見送られるだろう、との見通しを示している。

パキスタンは17日、アフガニスタンに対して事実上の経済封鎖に踏み切り、米国の最終通告を伝えるため、タリバーン政権の最高幹部のモハマド・オマール師がいるアフガニスタン南部の都市カンダハルに政府高官を派遣した。

アフガン・イスラム通信の17日付け報道によると、国防省統合情報局(ISI)のマムード局長を団長とした6名のパキスタン代表団は、アフガン到着した後タリバーン政権の外相と会談し、続いてオマール師と会談した。

パキスタンの各紙は、代表団が米国から受けたラディン氏が関与したことを立証する資料をタリバーン側に渡したが、ラディン氏の引き渡しを拒否する場合、彼を第三のイスラム国家に渡し、裁判に回付する案を提示する可能性もあると報じた。

タリバーン政権は16日、パキスタン国境地域に兵力を配備し、両国間の緊張が高まっている。



李進寧 jinnyong@donga.com