韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、南北離散家族問題の解決のため4次赤十字会談を10月中に開催することで意見が歩み寄った模様だ。
南北は同日、ソウルのオリンピアホテルで続開された第5回閣僚級会談でこのように意見が接近し、京義(キョンイ)線鉄道及び道路連結工事再開のための実務協議会の開催と金剛山(クムガンサン)観光活性化方策の履行問題などについては、合意に向けた意見調整を継続した。 統一部の李鳳朝(イ・ボンジョ)統一政策室長は、「南北の協議が続いているが、離散家族問題などいくつかの合意事項を盛り込んだ共同発表文が、18日朝には発表されるだろう」と述べた。
これに先立ち、政府は同日午前、韓国側首席代表である洪淳瑛(ホン・スンヨン)統一部長官の主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、今回の会談で実現可能な事項を中心に合意を引き出していくことにした。しかし、△電力協力△民間商船の領海通過△南北、ロシアの鉄道連結など長期的な事業は引続き北朝鮮側との協議を進めていくことで意見をまとめた。
一方、金大中(キム・デジュン)大統領は同日午後、金ヨン成(キム・ヨンソン)団長をはじめ北側代表団を大統領府に招請し、今回の会談で京義線の鉄道連結事業と離散家族問題などで具体的な成果が得られるよう最善を尽くして欲しいと求めた。
同日、北側代表団との面談には、韓国側首席代表の洪淳瑛統一部長官をはじめ、林東源(イム・ドンウォン)大統領外交安保統一特補、金夏中(キム・ハジュン)外交安保首席らが陪席した。
金影植 spear@donga.com