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[社説]南北会談、このままでいいのか

Posted September. 19, 2001 09:43,   

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結論から言えば、昨日終わった第5回南北閣僚級会談は我々の期待に遥かに及ばないものだった。もちろん、9ヵ月ぶりに再開した今回の会談で、これまで閉ざされていた南北対話のチャンネルが開かれたこと自体には大きな意味があると思う。しかし、発表された共同報道文の内容を見ると、すでに南北の間で合意ずみの内容の繰り返しであったり、漠然とした言及に終始しており、失望感を抱かざるを得ない。

今回の会談の大きな成果とされる10月中の離散家族訪問団の交換一つとってもそうである。離散家族問題は、去年の6月15日以来すでに3回にわたる交換訪問が行われているため、今回は面会所の設置問題をめぐりある程度合意にいたることも期待できるはずだった。離散家族1世代の数が日増しにに減っていることから、解決が急がれる離散家族問題を北朝鮮側はいつまで一過性のイベントとして、まるで韓国に恩恵を施しているかのように扱おうとしているのか、問わざるを得ない。

共同報道文の3項目には京義線(キョンウィソン)鉄道とムンサンー開城(ケソン)間道路の連結、開城工業団地、金剛山観光の活性化、4つの経済関連の合意書、臨津江(イムジンガン)水防事業など、南北間の懸案が網羅されているが、いずれも「今後検討、協議し、解決していくことにした」などとなっている。我々が今回の会談で期待していたのは、このうちいくつでも具体的かつ目に見える成果が得られることであって、このような曖昧な内容ではなかった。

京義(キョンウィ)線連結問題は、すでに2月に南北軍事実務会談で非武装地帯内の工事まで合意したが、その後、北朝鮮側が工事を中断している。ところが、今回の報道文では軍事保障合意書が署名、発効してから工事に着手することになっている。今後も北朝鮮側が工事の日程を一方的に調整する可能性は依然として残っているわけだ。陸路観光を含めた金剛山観光の活性化問題についても、10月初めに「当局間会談」を開くことにしたが、そうしたら、陸路観光の開設のカギとなる軍事部門に関する協議は一体いつごろ始まるのか分からない。

統一部は今回の会談の成果に対し、「各種の後続会談の開催に合意したことから、南北関係の進展の足がかりが作られた」と評価する。しかし、一部では離散家族の交換及び第6回閣僚級会談の日程を確定する代わりに、第2回南北経済協力推進委員会で北朝鮮側の要求事項である食糧及び電力支援問題について話し合うことにしたのではないか、との話も出ている。もし、それが事実なら、政府当局はいつまで「経済的支援を餌にした」南北対話を続けなければならないのか、疑問を投げかけざるを得ない。

いずれにしても10月には南北間に様々な接触を行うことで合意しているだけに、北朝鮮側のより誠意のある姿勢を求めたい。