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「神様のような先生、涙でお送りします」

「神様のような先生、涙でお送りします」

Posted September. 26, 2001 09:43,   

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「先生の恩恵は空のように高くて仰ぎ見れば見るほど、更に高くなる・・・」。

25日午後、無等(ムドゥン)山ふもとに位置する光州北区(グァンジュ・ブック)チュンヒョ洞の光州東小学校の忠孝(チュンヒョ)分校。教室を改造した小さな講堂で子供たちに囲まれていたやつれた姿の教師は、「先生の歌」が流れると目に涙を浮かべた。

全校生が36名に過ぎない「都市の中の山奥の分校」であるこの学校では同日、癌闘病のため、教壇を離れる文官植(ムン・グァンシク、53)さんの名誉退任式が開かれていた。

文さんはこの学校に赴任して以来の2年間、自然の中で育つ無邪気な子供らに詩心を教え、今年5月に開かれた国内で最も権威ある子供作文大会で14名を入賞させる一方、閉校にまで至った分校を全国で、最も美しい学校へと改造した先生でもある(本紙5月12日と6月1日報道)。

教え子や父母らが設けたこの日の退任式は、ささやかなものではあったが、子供たちと父母らの暖かい心が込められた席だった。

講堂には、畑仕事で忙しい父母らが合間を縫って精いっぱい準備した餅や果物が並べられ、子供たちは文さんを囲んで先生に送られた手紙を朗読した。

「先生と再会できてとても嬉しい。神様に先生の病気が治るようどんなに祈っただろうか。先生、もう私たちの心配はせずに、必ず健康になってください」6年生のムン・オクヒョンさん(12)が「先生に挙げる手紙」をきちんと読んだことに対し、文さんは「おてんば娘が大人になったね」とし、ムンさんの頭をなでた。

「先生は子供たちだけではなく、父母らにも夢と勇気を与えた方です。健康を祈り感謝の心をこの感謝牌に刻み込みました」。

子供たちの手紙朗読に次ぎ、父母代表が感謝牌を伝えると、文さんはポケットから200万ウォンが入った封筒を取り出した。

「私はなじんだ教壇を離れるが、わが分校が全国で最高の学校になることを願う気持ちで退職金の一部を寄付します」とし、父母らは「治療費だけでも足りないはずなのに、寄付なんてとんでもない」と断ったが、文さんの固い意志を防ぐことはできなかった。

文さんは5月、肝臓癌で医者から「短ければ3ヵ月、長くても6ヵ月」との告知を受けたが、3ヵ月間にわたる療養生活と最近の1ヵ月間にわたる放射線治療で、癌細胞がそれ以上転移していなかったため、一縷の望みを持つことになった。

「癌と戦う間、分校の子供たちが一日も欠かさず電子メールを送ってくれて、全国各地の教え子たちが見舞いに来ては何日間も看護してくれるのを見て、改めて師弟間の情を感じた」。

退任式が終わった後、分校の子供たちとともに栽培した菜園を一周した文さんは「教壇で送った32年間の生活が決して無駄ではなかったようだ」とし、校門を後にした。



鄭勝豪 shjung@donga.com